内容説明
冤罪―。多くの冤罪は、杜撰な見込み捜査、代用監獄での苛酷な取調べが元凶だ。人にありがちな誤謬ではなく、捜査当局の面子意識や責任逃れ、時には功名心の結果だ。実際にあった、女子短大生強姦殺人事件の“思い込み自白”のプロセスを明らかにし、冤罪という“罠”を浮き彫りにする力作ノンフィクション。
目次
1 神に詫びる犯人
2 自閉精神病質
3 陳腐な見込み
4 代用監獄
5 虚偽自白
6 イソミタール
7 密室の呪縛
8 夢遊裁判
9 傍聴の力
10 DNA鑑定
11 暴かれたまやかし
12 逆転無罪