内容説明
韓国の、あるバレーボール選手をひと目見た途端、むくむくと今まで知らなかった隣国に興味を覚えた。必死にハングルを勉強しソウルの街に飛びこんだ。熱くて激しくて陽気なコリアン達との出会い。つかの間の旅の出会いも、自分の意志で永遠の出会いに変えることができるんだ。みずみずしい感性で綴る異文化体験記。
目次
K氏のためらい―一九八四年十一月
初めてのソウル
相乗りタクシーとの格闘
キムチ前線と参鶏湯
二日目の朝
韓国の虎との出会い
成姫と貞順とマッコリと
韓国人の愛情表現
下劣な日本人
南大門市場の骨つき刺身
KBS放送のスタジオで
朝鮮人とチョーセンジンの間
反日感情の実態
K氏と私の奇妙な関係〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えこ
14
ソウルオリンピック以前の旅行エッセイなので、最近のソウルとは全然!違って驚きました。今は日本人が韓国に旅行していても珍しくないし、日韓はお互いに情報がたくさんあって文化も行き交っています。ほとんど情報がない時代に渡韓するなんて凄いです。切り開いてくれた道に感謝です。2015/04/24
すぎえ
8
ソウルマイデイズや隣の韓国人など日韓ワールドカップ以降の韓国通になった黒田福美氏しか知らなかったけれど、ソウル五輪をきっかけにして韓国語をすこしずつ学んでだんだん詳しくなっていく様子がとても親近感がわく。筋を通すような性格がエッセイにあらわれていてとても魅力的なのだ。2010/02/13
fukura
3
一気に読んだ。ちょっとした、きっかけが人生を変える。2010/01/09
コウみん
1
草彅剛の前、日本の中で一番韓国に詳しい黒田福美さんが80年代の韓国を探る。 この時期、韓国では日本という認識はどうだったか? 2004年から始まった韓流から今はアイドルブームの日本での韓国は30年前にはどんな雰囲気なのか分かる。2021/09/08
yunomi3
1
韓国通の女優さんとは知っていたけど、韓国への熱い想いがハンパない!!韓流ブームが起きるずっと前に、単身ソウルへ乗り込んで行動した彼女のバイタリティーに脱帽…。2011/10/16