内容説明
「天魔王」織田信長とは、一体どのような武将であったのか。豊富な文献・資料を縦横に駆使し、従来とはちがった驚くべき実像を浮きぼりにする。信長は父・信秀の嫡統だったのか。出自の解明から数々の奇行、合戦に隠された謎に迫る。そして、もう一人の天魔王・足利義教との対比から「信長」の真実を明かす。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
古古古古古米そっくりおじさん・寺
37
再読。京極夏彦の師匠・明石散人。一時期この人の本にハマって小説作品以外はほとんど読んだ。この本は確かNHK大河ドラマが『信長』だった頃のものの筈。信長過大評価がピークの頃の信長神話解体過小評価本。現在は信長研究も進歩したので、この本の説は大概奇説だとわかるが、扱う資料から推理した内容のオリジナリティは今も古くない。明石散人の一連の書籍は良い意味での奇書だと思う。この本のもう一人の主人公は室町幕府6代将軍・足利義教。確かにすごい将軍である。明石散人にはダイレクトな義教伝を書いて欲しかった。2015/03/21
金吾
22
△結論から資料を解釈していくことを延々と続けていきます。滑稽本として読んだら楽しいのかもしれないと思いました。小松さんが誰なのだろうと最後まで感じていました。2024/10/21
出世八五郎
7
信長をひたすらこき下ろし、室町七代将軍足利義教をひたすら持ち上げる対談集。価値なしやあるや・・・
しんさん
6
再読。「九州平定」「比叡攻め」「南朝殲滅」「関東平定」「宗教界制覇」を一人で成し遂げ、わずか13年で奥州から琉球まで制圧したくじ引き将軍・足利義教こそ『無類の上』。信長はその劣化版コピーで、お人よし、田舎者の孤独な人間であった、と。桶狭間や本能寺の新解釈も出ていますが、あまり話題になっていないところをみると、この義教・信長比較論も、鵜呑みにしない方がいいんだろうな。義教過小評価されすぎってのは理解。 2012/07/30
ゆめたがえ
5
再読です。「権力は純粋に個人のものであり係累に及ぶものではない」ということに納得。信長関係ないですね。2011/04/11