出版社内容情報
【宗教/仏教】「誰にとっても、生きていることが修行なんだな」。比叡山・千日回峰行を2度満行、2013年9月に87歳で逝去した酒井雄哉・大阿闍梨。亡くなる3日前の「最期の言葉」を含む珠玉のメッセージ集。累計16万部を突破したベストセラー『一日一生』第2弾。
内容説明
地球一周分を歩く千日回峰行を二度成し遂げ、二〇一三年九月に八七歳で逝去―「現代の生き仏」「稀代の行者」と称された酒井雄哉・大阿闍梨が最後に語り尽くす「生老病死」の真の意味。
目次
第1章 一日一生
第2章 生
第3章 老
第4章 病
第5章 死
逝去三日前、酒井雄哉師の「最期の言葉」
著者等紹介
酒井雄哉[サカイユウサイ]
比叡山飯室谷不動堂長寿院住職。1926年、大阪府生まれ。太平洋戦争時、予科練へ志願し特攻隊基地・鹿屋で終戦。戦後、職を転々とするがうまくいかず、縁あって小寺文頴師に師事し、65年に得度。約7年かけて約4万キロを歩く荒行「千日回峰行」を80年、87年の2度満行した。2013年9月23日、87歳で逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
124
他者に変化を求めるなら、先に自分が変わらなければ。自分が変われば他者も変わる。明るく振る舞えば皆も明るくなる✨心が荒れてきたら立ち止まって空を見上げよう。人間は小さな存在である。目を閉じて風の音を感じよう。風に心は揺れる。明日生きているのか…。月を見て眠りにつけるだけで感謝。太陽を感じ目が覚めるだけで感謝。朝を無事に迎えられて本当に良かったと思う✨…長い道のりも一歩一歩の積み重ね。進まない日があってもいい。今日は半歩と少し休めばいい。二歩進む日もある。それでいい。それが人生である。一日を大切に。一日一生✨2020/10/30
hatayan
57
比叡山の難行「千日回峰行」を二度成就、2013年に87歳で逝去した酒井雄哉大阿闍梨の説話集。40歳近くで仏門に入るまでは妻との死別、事業での失敗などを体験。行の途中では怪我で歩けなくなり死を覚悟したことも。難行を達成した僧侶が語る言葉はあくまで平易で普遍的。人間はお互いに助け合って生きるのが本来の姿ではないか。年をとっただけでは偉くなれない。静かな覚悟を腹に据えて、いつ死んでもいいと思えるくらい努力して一日一日を一生懸命生きたい。普段の生活で忘れてしまいがちな大切なことを思い出させてくれる一冊です。2020/08/04
けんとまん1007
53
とても平易な言葉でわかりやすい文章でありながら、奥行きが深く、かつ拡がりのある語り口。すっと心に沁み込んできてくるのが素晴らしい。いろいろな経験・行をされた方ならではの語りだと思う。一日一生・・・毎朝、今日も一日、過ごすことができると思うと、感謝の念にたえない。そんな心持であり続けたいと思う。2020/09/05
hiro
38
「一日一生」の続編。そう、この語り口調が良いんだよね。1日1日を新しい気持ちで生きていく。今日1日を一生懸命やらなければ明日もない。人は忘れてしまう生き物だけれど、時々思い出して、自分の心に問いかけたい言葉だ。自分は今日1日、一生懸命生きただろうか、と。 堅苦しくなく、エッセイを読むような感じで軽く読める。そして気持ちも軽くなる。こんな時勢だからこそ、大切にしたい言葉の数々。2020/08/30
ともとも
36
考え様や多くの事への感謝、そして大切にする心。 それによって、心や一日や一生が大きく変わってくる。 ふと、自分を振り返りながらもつつ、いろいろと考えさせられながらも どれも意味があったのかと思うと、どこか納得させられてしまう。 それだけに生きているって大変ですが、いろいろと勉強になって 素晴らしいと痛感させられてしまいます。 これからも、いろいろとあるかもしれませんが、ポジティブな姿勢で 一瞬一瞬、自分の身の回りを大切にしながら生きていこうと 思いました。 2015/11/15