出版社内容情報
【内容紹介】
内乱勃発！パルチザンが人民の支持を集める。もう1つのゲリラ組織チェトニクは、王制復活を旗印に連合国からの支援を獲得、反共姿勢を強化する。ドイツ軍は、ゲリラへの見せしめにセルビア人住民を虐殺。これでチェトニクはドイツへの抵抗をやめ、パルチザンに向け攻撃をしかける！クリロは人を殺したことを悔やみ続けていた。イヴァンの回りでは、諜報員たちが殺されている。そして純粋な少女フィーまでもが、暗殺に利用されようとしている。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
白い駄洒落王
13
だんだん訳が分からない方向へ。歴史を知っているともっと楽しめるのだろうな。2014/01/21
ちんれん
6
チトーのパルチザンはソ連から物資の支援が得られないまま、ドイツとドイツの傀儡政権のクロアチア勢力との内戦が激化して行く。民族問題と主義主張が複雑に絡まり、戦争が激化して行く。2014/10/06
色々甚平
5
ドイツによる統治が進み、町中でドイツへの不満はもう言えない状況になっている。戦いがもっとも過激になっていく。ドイツ内部の描写も多く、ナチスドイツも一枚岩でないのがわかる。その中で、同じ対ドイツだった王政派(親英)がパルチザンのやり方が気に食わないと戦闘状態になり、ただでさえ不利な二つの対ドイツ組織がぶつかるという、敵が喜ぶだけのことをしだしてしまう。2019/04/30
靖
4
どうやってこのユーゴスラビアという複雑な歴史を抱える国を舞台に作品を構想したのだろう。並みの作家では決して描き得ない志の高さが凄い。国際政治に興味がある人は勉強にもなるので一読してほしい作品。2011/01/05
千木良【comics only】
2
権力の尻馬に 乗って 弱い者 いじめする 奴らだ どこにでも いるもんだ 奴ら正直者の 善人だと 見せびらかし たいんだ ｜ 大衆の心を とらえるには 「理性にでなく 感情にうった えろ！」 「人間は 本能 衝動の 反射運動の かたまりとして 扱え！」 「いかなる宣伝も 民衆的でなければならず 知的水準を 中でも最も愚鈍な連中の 受容能力に応じたところに おかなければならない」 ナチスは実践した！ ∥ 巻末エッセイは石坂啓さん 2015/05/04
