出版社内容情報
「やせさえすればすべてうまくいく」の病理日本で増え続ける、「やせなければ」という強迫観念にとらわれた「ダイエット依存症」。ダイエットに依存する心理を読み解き、自分を取り戻す方法を考える。
内容説明
「やせなければ」と思えば思うほど、やせられない!精神科医が説く「ダイエット依存」の病理と「成功するダイエット」のための処方箋。摂食障害にならないために。
目次
第1章 「ダイエットに依存する」ということ
第2章 ダイエットは何のため?
第3章 「ダイエット依存症」を生み出す「やせたがり」
第4章 「形」へのとらわれと「やせたがり」
第5章 「評価」という暴力
第6章 「ダイエット依存症」になりやすいとき
第7章 プチ・トラウマを癒やす
第8章 成功するダイエット
第9章 「やせたがり」社会とのつきあい方
第10章 「ダイエット依存症」を癒やす
エピローグ 次世代のために
著者等紹介
水島広子[ミズシマヒロコ]
1968年東京生まれ。慶應義塾大学医学部卒業、同大学院修了(医学博士)。対人関係療法専門クリニック院長、慶應義塾大学医学部非常勤講師(精神神経科)。「対人関係療法」の日本における第一人者。2000年6月~2005年8月、衆議院議員として児童虐待防止法の抜本改正などに取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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彩灯尋
12
今ダイエットをしているが、たしかに「この食事でどれだけ増えるのか」「痩せなければ」と思うことは多く、食事も楽しむというよりはいかに無駄なカロリーを取らないようにするか、というプチストレスになっているのかもしれない。ここに書かれていた「対して痩せていなくても堂々としている人や楽しそうにしている人を見て"ああいうのもありかな"と魅力を感じる」という考え方がとても大切なことのように思う。2018/05/29
Yuyu
11
私も基本的に自分が嫌いで、「せめて、痩せてないと、、、」と思って生理が止まるくらいダイエットした事あります、、、。「自分が管理を任された身体」という考え方。を読んで、そういう風に考えた事無かったし、そう考えたら、ちょっと自分(の身体)が愛おしく思えました。他にもいくつか、忘れたくないなっていう考え方があったので、手元に置いておきたいかも。2015/04/25
けんちゃん
10
図書館で。自分はたしかに該当する…と思いつつ読みました。うなづくところはたくさんありましたが、読んでいるうちに苦しくもなってきて…それでも途中で読むことをやめられない自分にあらためて落ち込んだり…1ヶ月近くかけて読んだわりには、しっくりこなくて残念な1冊でした。2013/08/28
しげ
8
ダイエット依存の例から、心の動きを読み解いていく本。自分の心を理解するのにとても役立ちました。読んでよかったです。夢や理想を持つことは「いいこと」とされているけれど、それは現在の自分を否定する「つらいこと」でもあり、それを素直に「つらい」と感じてもいいんだ、と思えるようになりました。大学の卒業式で、ある先生が「せめて自分だけは、自分を甘やかしてください」と言われていたのですが、その言葉を思い出しました。挿絵やデザインもかわいらしくておしゃれです。2012/11/02
今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン
7
ありのままの自分でいる、ということは実に安易に言われているけど、それが「他者の評価に自分をゆだねないこと」と明言するものに出会えたのはこの本が初めて。2012/04/16