講談社選書メチエ<br> 熊楠の星の時間

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講談社選書メチエ
熊楠の星の時間

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  • サイズ B6判/ページ数 196p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062586337
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0310

出版社内容情報

エコロジー、仏教、精神分析の向こう側へ! 日本最高の知の巨星=熊楠の新次元を未来に向けて大きく開く。南方熊楠賞受賞記念出版!著者中沢新一氏は、長年にわたり南方熊楠についての考察を深め、多くの論考を発表してきました。1990年代に刊行された『森のバロック』(読売文学賞)、『南方熊楠コレクション』(全五巻)などが、その代表作です。また、「宗教学・人類学・民俗学を綜合して「対称性人類学」で新たな思想を展開しています。また独自のフィールドワークによる「アースダイバー」(『アースダイバー』、『大阪アースダイバー』、『週刊現代』連載中の「アースダイバー 神社編」)新しい知見と感性を切り開く可能性をもっています」(南方熊楠顕彰会の受賞理由を短縮しまとめた)。
2016年の第26回南方熊楠賞が授与されます。
21世紀に入ってから、著者はますます熊楠の重要性を認め、彼の思想の可能性を掘り起こし、発展させるために、2014年には「南方熊楠の新次元」と題する4回の講演・対談を主催しました(明治大学野生の科学研究所)。
本書は、その時の講演「アクティビスト熊楠」「明恵と熊楠」(改題「熊楠の華厳」)に加えて、熊楠の心の構造を探った「熊楠のシントム」、海のエコロジーを探究する「海辺の森のバロック」、本書の全体像を提示する「熊楠の星の時間」を収録した、新熊楠論です。
思想家・中沢新一が提示する、熊楠哲学の放つ強力な火花に驚愕し、目を開かれることになるでしょう。未来を切り開く一冊です。

序論 熊楠の星の時間
第一章 熊楠の華厳
第二章 アクティビスト南方熊楠
第三章 南方熊楠のシントム
第四章 二つの「自然」
第五章 海辺の森のバロック
あとがき


中沢 新一[ナカザワ シンイチ]
著・文・その他

目次

序 南方熊楠の星の時間
第1章 熊楠の華厳
第2章 アクティビスト南方熊楠
第3章 南方熊楠のシントム
第4章 二つの「自然」
第5章 海辺の森のバロック

著者等紹介

中沢新一[ナカザワシンイチ]
1950年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。現在、明治大学野生の科学研究所所長。人類学者、思想家。第二六回南方熊楠賞受賞。著書に『アースダイバー』(桑原武夫学芸賞)、『大阪アースダイバー』、『カイエ・ソバージュ』(小林秀雄賞)、『チベットのモーツァルト』(サントリー学芸賞)、『森のバロック』(読売文学賞)、『哲学の東北』(斎藤緑雨賞)など多数ある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くみん

12
熊は動物の王、楠は植物の王、その両方から名づけられたという南方熊楠。著者が熊楠のことを知ったことで神話学、生物学そして仏教を深め、そこから熊楠の思考や概念を語った本でした。哲学的、科学的、宗教的で私には難しかったですが、熊楠の思想の考察を知りそのスケールの大きさに、やはりただ者ではなかったと感嘆。特に神社合祀反対運動の項は納得です。 2016/11/24

shomma

10
魅力的だけれど、南方熊楠の構想した「科学」とはなんなのか、なかなか想像は及ばない。つづけて「森のバロック」や熊楠本人の文章にも手を出してみたいという気持ちになった。それから、時系列的・線形的ではない思考法、というアイデアはテッド・チャンの「あなたの人生の物語」とつながるかもしれない2018/09/05

生活相談屋

6
中沢新一さんの最新巻。といってもいつもの通り、雑誌に掲載した論文を寄せ集めたもので、書き下ろしではない。今回は熊楠に絡めて書かれたものを集めている。20年前、「森のバロック」を読んだときの知的興奮をもう一度味わえるかと期待したが・・・う~む。あの頃に比べて随分と読みやすくはなっているが、その分言ってることが何か単純化され過ぎてしまっているような気がしないでもない。「ロゴス」から「レンマ」へという主張自体は中沢さんのそれこそ30年来言い続けてきたことと同じである。まあこちらもそれを期待してるんだが。2017/03/31

kaz

5
めちゃくちゃ面白かった。南方熊楠が那智の山中で粘菌研究に明け暮れながら構想していた、「レンマによる科学」。土宜法龍が熊楠と結びつけた明恵と華厳経。ユリシーズで知られるジェイムズジョイスの「シントム」と熊楠のシントムの比較。それによって支えられていたアクティビストとしての熊楠の事績。講演録を元に書かれてあるのでとても読みやすく、深い知的刺激を受けた。ジェイムズジョイス読みたくなった。また、中沢さんが最近出した『レンマ学』の予習に最適な本だと思う。早く『レンマ学』読みたい。2019/12/04

浅香山三郎

4
『森のバロック』や河出文庫の『南方熊楠コレクション』解説以来の流れに属する。中沢新一さんは、多分その頃と変はらぬ主張をしてゐるのだらうと感じた。今一つ〈レンマ〉といふ概念が分からなかつたけど。少し前に『大阪アースダイバー』を読んだので、中沢新一のベースがどの本でも同じなんだなといふのもよくわかる。熊楠の一番分かりやすい神社合祀反対、エコロジーといふ社会の中に入つた活動と、南方曼荼羅や夢の効用や粘菌といふ難しい部分の繋がりが改めてよく理解できた(気がした)。2017/10/08

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