講談社選書メチエ<br> 知の教科書 フランクル

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講談社選書メチエ
知の教科書 フランクル

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  • サイズ B6判/ページ数 232p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062586191
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0311

出版社内容情報

ユダヤ人強制収容所での苛酷な生を生き抜いた心理療法家フランクル。『夜と霧』に結実した思想とは? 独自の心理療法の内容とは?1905年、オーストリア・ウィーンのユダヤ人家庭に生まれたフランクル。精神医学を学び、精神神経科医として、心理療法家として「ロゴセラピー(実存分析)」という手法を創始し、活躍していたが、ナチスのユダヤ人政策により1942年収容所に送られた。
3年近くもの苛酷な収容所生活を生き延びて解放されると、ふたたび心理療法家として、また著作家として精力的な活動を再開する。そのなかで追求されたことは、「人生における意味」の問題だった。
フランクルには実践的精神科医と著作家の二つの顔があり、さらに著作家としても、ロゴセラピーの伝達者と収容所での内面的真実の伝達者という二つの側面を持つ。
本書は『夜と霧』という永遠の名著の著者フランクルの思想と実践的活動を合わせた全体をわかりやすく解説する。

序 章 自己の内面の空虚であることを認めざるをえないときに、人は、フランクルを読む
第一章 生涯と思想形成
第二章 フランクル思想のキーワード
       「苦悩する存在」
       「バイーザイン(もとにあること)」
       「実存的空虚」
       「幸福のパラドックス」
       「人生の問い」
       「意味への意志」
       「次元的存在論」
       「魂が満たされた病者」と「魂の空虚な健常者」
       「魂への配慮」
       「心理――精神拮抗作用」
       「脱内省 あなたの内側を見つめるのはやめなさい」
       「あなたがこの世に生まれてきた意味、あなたの人生に与えられた使命」
第三章 作品解説


諸富 祥彦[モロトミ ヨシヒコ]
著・文・その他

内容説明

二〇世紀の名著『夜と霧』『それでも人生にイエスと言う』の著者にして、ロゴセラピー(実存分析)を実践する心理療法家。ウィーンのユダヤ人家庭に生まれたフランクルは、精神科医として活躍し始めてまもなく、ナチスの政策により強制収容所に送られる。尊厳を踏みにじられ希望を失っていく収容所で、それでも人間に生きる意味はあるのか。苛酷な体験を通じて考え抜かれ到達した「苦悩する存在」というフランクルの人間観と思想の深さに迫る。

目次

自己の内面の空虚であることを認めざるをえないときに、人はフランクルを読む
第1部 フランクルの生涯と思想形成
第2部 フランクル思想のキーワード(「苦悩する存在」;バイ‐ザイン(もとにあること)―精神のリアリティ
実存的空虚―「心の穴」
幸福のパラドックス―求めれば求めるほど、逃げていく
「人生の問い」の転換
意味への意思
次元的存在論―「魂が深く満たされた病者」と「魂の空虚な健常者」
魂のケア―しかし宗教ではなく
心理―精神拮抗作用
脱内省―自分の内側を見つめるのは、やめなさい
あなたがこの世に生まれてきた「意味」 あなたの人生に与えられた「使命」)
第3部 作品解説(『医師による魂のケア―ロゴセラピーと実存分析の基礎づけ』;『ある心理学者の強制収容所体験』;『苦悩する人間―苦悩の擁護論の試み』;『生きがい喪失の悩み―現代の精神療法』;『聞き届けられることのなかった意味への叫び―心理療法とヒューマニズム』)

著者等紹介

諸富祥彦[モロトミヨシヒコ]
1963年福岡県生まれ。筑波大学大学院博士課程修了。教育学博士。臨床心理士。現在、明治大学教授。日本トランスパーソナル学会会長。日本カウンセリング学会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

5 よういち

102
世界的名著『夜と霧』を著した精神科医、フランクルの生涯と思想を解説◆フランクルについては何の予備知識もなかったが、本書を読んで、もう少し深く知りたくなった。『人は人生からの問いに答えなければならない』『人は時間的な展望の中でしか意欲を持って生きられない』という話しがとても印象に残った。◆自分は人生をどう生きるかと考えるのは傲慢で自己中心主義だ。人生が私に問いかけるものは何かという視点が必要。人生は私に何を求めているのか。この考えにより人生全体を俯瞰し、それまでの拘りや悩みがバカバカしく思えるようになる。2019/12/27

けんとまん1007

60
ゆっくりゆっくり、噛みしめながらという時間を過ごせる。自分の視点・立ち位置をどこに置くのかで、こうも違うのかということを整理できる。それは、自分と自分以外の人との関係でもあり、自分と日々の営みとの関係でもある。それが、今、目の前にあることへの考え方・捉え方にもつながる。深い思索の一方で、ユーモアセンスも持った人であるということが、頷ける。それでなければ、過酷な経験を乗り越えることはできなかったのではと思う。人生が自分に何を期待するのか・・を、考え続けたい。2024/05/14

原玉幸子

27
「人類必読の書」の『夜と霧』のフランクルの「ロゴセラピー」の理念に関わる解説書。受けた衝撃から「『夜と霧』を超えるものはないであろう」との発想は私の浅はかな思い込みで、「フランクルとは何ぞや」との問いに彼の人生体験と理念体系をなぞる必要を意識する最適本でした。只、思想の根幹「『人生に意味があるのか』と問い掛けるのではなく『貴方を人生が待っている』」が、著者の思い入れが強いからか、シンプルに筋が通っている信条だからか、やや説明に重複感があり、くどくど説かずに短く言い切ればいいと思いました(◎2024年・秋)2024/10/13

ykshzk(虎猫図案房)

19
再読。自分の思いを世に知らせなければというフランクルの確固たる思いが度々の奇跡を起こし、彼を強制収容所から生還させたのに違いない。人生からの問い、というとピンと来なくても「人生」=「状況」と考えると分かりやすい。長期的にも「今」という短期的にも、状況から発せられる問いにどう応答するか。どんな状況(人生)でも、それは私たちに応答を求めている。人間は人間同士の争いや災害などによって様々なものを奪われるが、その際にとる「態度」までは何者にも奪われない。状況からの問いに誠実に応答していこう。 2023/02/23

テツ

19
人間に与えられた自由とは、野放図に自堕落に生きていく自由のようなだらしないものではなく、どんな運命に投げ込まれ例えどんな目にあったとしても、その渦中でひたすら強く誇り高く在ることも、痛み苦しみに悶えて嘆き悲しみ運命を呪うことも、どちらも好きに選べるという自由。人生と、運命との対峙の仕方は、自らで選んでいい。あなたの人生は決して諦めることなくあなたに期待している。フランクルの言葉と思想はいつもぼくの中心に突き刺さり、生きていく上での指針となっている。何があろうと強さと誇りを投げ出さないように。見ていろ運命。2023/01/19

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