講談社選書メチエ
海から見た日本人―海人で読む日本の歴史

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062584630
  • NDC分類 210.04
  • Cコード C0321

出版社内容情報

「単一的」な外見の下に重層する多彩な貌。
「海」をキーワードに人類学・神話学・考古学などさまざまな分野の知見を学際的に綜合し、日本人の複合的構造性を解明する。従来の日本人論を一新する画期的論考!

内容説明

「単一的」な外見の下に重層する多彩な貌。「海」をキーワードに人類学・神話学・考古学などさまざまな分野の知見を学際的に綜合し、日本人の複合的構造性を解明する。従来の日本人論を一新する画期的論考。

目次

序章 和洋洋折衷の島―小笠原から
第1章 ホモ・サピエンスと日本列島
第2章 海を越える黒い石と白い貝
第3章 海を渡ってきた稲
第4章 海人の比較考古学
第5章 海を越える魂
第6章 海人列島残照

著者等紹介

後藤明[ゴトウアキラ]
1954年生まれ。東京大学文学部卒業。同大学大学院人文科学研究科修士課程・ハワイ大学人類学学部大学院博士課程修了。同志社女子大学現代社会学部教授を経て、南山大学人文学部教授・同大学人類学研究所所長。専攻は海洋人類学および物質文化や言語文化の人類学的研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takeapple

7
後藤明先生渾身の1冊。文化に中心も辺境もない、学者は何を評論するかではなく、どう行動するかだ。考え、悩み、こう結論して、行動する決断をしたことが大切だということが、まさに海人的な生き方なんだろう。 日本列島にやってきた人々が、その後この列島でどうしたのか、さらに向かった先はどこなのか、とても興味深く読める。人は旅するサルなんだなあと思う。偶然の漂流でない、意思を持った渡航、戻りたければ戻ることができる。境界なんか飛び越えてしまう自由な人々がいる。そしてこの本の底流には、宮本常一への敬愛の情を感じた。2017/01/02

かっぱ

5
明治以前、小笠原のカヌーは、ハワイ式だった、というエピソードから始まるこの本は、日本列島の歴史を 海人の観点から説明した本である。ここで語られる歴史はダイナミックだ。数千年の過去に数百キロを移動していた人達がいたのである。という話が面白い、と思ったらお薦め。 倭人が、必ずしも日本人を指す言葉でない、なんていう話は初めて知った。2020/06/17

妖湖

2
図書館で借りた本。人類はアフリカを出てずっと旅をして世界に広がった。難民問題も「国境」なんてものができたから問題になるのであって、良い生活を求めて移動するのは「人類」としては当たり前なのだろう。2017/08/16

luna

2
多面的に描かれている海と日本人の関わり、そして海を含めた大きな空間としての日本やその周辺が、ヨーロッパや他の地域の例を引きながら、丁寧にまとめられている。最近の研究の成果もたくさん紹介され、力作だと思いました。最後、書きたいことたくさん書いた、って感じw2011/06/22

Junko Yamamoto

1
日本以外の情報が多かった。 環玄界灘文化圏をもっと詳しく調べたい。2019/09/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/583956
  • ご注意事項