内容説明
世界的に注目を集めるイタリア現代思想にあって、ひときわ光彩を放つロベルト・エスポジト。本書は、彼の主著である三連作『コムニタス(共同体)』『イムニタス(免疫)』『ビオス(政政治)』のエッセンスがわかり、かつ、最新作『三人称』にいたる道筋をも示す、エスポジト哲学にもっとも入りやすい著作である。フーコーによって提起され、アガンベンや、ネグリの『帝国』によって展開された「生政治」の思考は、どのように深化・進展するのか。そこに、「免疫」という視点はどのようにからむのか。九・一一とは、ナチズムとは…。もっともスリリングな政治哲学への招待―。
目次
訳者によるイントロダクション ナポリ発、全人類へ―ロベルト・エスポジトの思想圏
共同体の法
メランコリーと共同体
共同体とニヒリズム
免疫型民主主義
自由と免疫
免疫化と暴力
生政治と哲学
ナチズムとわたしたち
政治と人間の自然
全体主義あるいは生政治―二十世紀の哲学的解釈のために
非人称の哲学へ向けて
著者等紹介
エスポジト,ロベルト[エスポジト,ロベルト][Esposito,Roberto]
1950年生まれ。ナポリ東洋大学教授等を経て、現在、イタリア人文科学研究所(Istituto Italiano di Scienze Umane=SUM)副学長
岡田温司[オカダアツシ]
1954年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。現在、京都大学大学院人間・環境学研究科教授。専攻は西洋美術史・思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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