内容説明
密教は性と呪力に満ちている。光と闇、二つの世界を具有することの豊穣と危険。チベット仏教史上、最強にして最凶、密教僧ドルジェタクの生涯を通じ、宗教が内包する超絶的エネルギーの核心に迫る。
目次
第1章 チベット密教誕生への道(密教をどうとらえるか;密教への道;後期密教とは何か;チベット密教の歴史)
第2章 ドルジェタク登場(行者の息子;修業と挫折;秘法の成就;荒れ狂う呪殺の嵐)
第3章 光と闇(仏教者としてのドルジェタク;性的ヨーガ;女犯と肉食の倫理;殺の倫理)
第4章 ドルジェタク以降(ドルジェタクの最期;ツォンカパ以前;ツォンカパ以後)
第5章 チベット仏教の最終解答(ツォンカパの解答;ドルジェタクとは何だったのか;オウム真理教)
著者等紹介
正木晃[マサキアキラ]
1953年生まれ。筑波大学大学院博士課程修了。現在、早稲田大学人間科学部非常勤講師。専門は宗教学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
可兒
4
正直なんだかよく分からないまま流布している観のあるチベット密教の暗い部分についての話。滅亡寸前のインド仏教が生み出したいちかばちかの一手を巡って受容先が苦労する話にも思える。本書が追うドルジェダグという人を通じてみたチベット、という意味でも興味深い2013/05/15
Mentyu
3
ヒンズーやイスラームに圧迫され、最後には滅び去ったインドの仏教。その後継者たるチベット仏教には、インド仏教が最後にたどり着きながらも自己矛盾に陥った性的ヨーガや呪殺も伝わった。やがてチベット仏教の中では性的ヨーガや有力な修験者どうしの呪殺が渦巻くことになる…。そうした経緯をドルジェダグに視点を当て解き明かしていく。2013/01/25
concreteseijin
2
キムタク・シブタク・ドルジュタク2017/12/15
concreteseijin
2
対人間だったら度脱は易なのか、対惑星、対宇宙になると難なのか。もしも、凶悪宇宙人との思念戦になったら腐乱敗北する運命かと2015/05/28
富士さん
2
初めて読んだ時もあまりの面白さに一気呵成に通読したものですが、読み直してみて魅力を再認識しました。本書を読むことでドルジェタクという人物や密教を知るだけにとどまらず、無味乾燥な龍樹や世親の大乗思想の立体的な理解や、仏教と権力の関係、庇護者としての遊牧勢力との関わりの概要を通じてのチベットの歴史と、今にも通じる課題の根本をうかがい知ることができる、とても理想的な構成になっているのです。特に日本に根付いた仏教の中にも「殺してあげる」思想がしっかり入っているという指摘は、広く知られるべきことだと思います。2015/05/15
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