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出版社内容情報
遠田 晋次[トオダ シンジ]
著・文・その他
内容説明
活断層とは何か?直下型地震はどうして起きるのか?地震とは、地殻内にたまった歪みが断層を通じて一気に解放される現象です。日本列島には確認されているだけで2000以上の活断層が存在し、互いに複雑に影響しあっています。次の地震はいつ、どこで起きるのか?活断層と直下型地震のメカニズムと最新の研究成果を豊富な図と写真でわかりやすく解説します。
目次
第1章 日本を襲う2種類の地震
第2章 地震と断層
第3章 活断層はどこまで解明されたか
第4章 内陸地震を予測する
第5章 内陸地震のハザード評価
第6章 平成28年熊本地震はどのような地震だったのか
第7章 地震は連鎖する―活断層地震の「火種」とは
第8章 直下型地震に備える
著者等紹介
遠田晋次[トオダシンジ]
1966年宮崎県生まれ。東北大学災害科学国際研究所教授。理学博士。鹿児島大学理学部卒業、東北大学大学院理学研究科前期博士課程修了。電力中央研究所、同所属中に米国地質調査所(USGS)客員研究員、東京大学地震研究所助手、産業技術総合研究所活断層研究センター研究員、京都大学防災研究所准教授を経て2012年10月より現職。専門分野は地震地質学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
calaf
13
読むのに少し時間がかかったけど、結構興味深くて重要な内容でした。J-SHIS地震ハザードステーション。現在の住所では、どんな種類の地震のどの程度の危険性があるのかを表示してくれるサイトです。ちょっと専門用語が多く、一般の人には情報も過多という気もしますが、有用な情報なのは間違いないでしょう。2017/10/19
乱読家 護る会支持!
5
活断層は、なんらかの理由で動きやすい箇所だか、なぜ動きやすいのか?応力が集まりやすい地形なのか、岩質など動きやすい地形なのか、、、 ①地質地形を調査し、②断層の「動きやすさ」を判断し、③それぞれのプレートの動きを入力すれば、シミュレーションでおおよその地震発生箇所、大きさ、時期が特定できる気がするのだか、何が難しいのだろう? 本書は、一般の人向けに書かれたブルーバックスであり、地震学の入門書ではないはず。 タイトルの問いに答える内容にして、その解をピラミッドロジックの最上位から書くようにして欲しい。2017/05/11
くらーく
3
能登半島地震は、活断層地震だと思うのだけど、著者の続編が待たれるな。 活断層地震のメカニズムや熊本地震の解析など、ブルーバックスらしくまとめられているのだけど、いかんせん予報出来るようなものでもなく、今年に能登半島地震が起きて、未だ通常生活には戻れていない。 結果的に予測は出来たとしても、予報として出すことは無理なのだろうね。連鎖して起きるのだから、地震が群発して起きたら注意する位なのだろう。それにしても、今回の地震の土地変動は大きすぎるなあ。2024/02/10
キアヌ安倍
3
日本列島に住むからには決して忘れることが出来ない地震。 なぜ、どの様に起きるのか?わかりやすく解説されています。2017/01/25
kozawa
2
どこまでわかっているのか良く書かれている。ゆえに、素人に簡単に「一般に活断層がどんだけ危ないか」という話がそんなに簡単なものでないことを示しているようでもある。 余談で気になるのは、311のような地震の後に一般に火山活動が活発になりがちとは言われているが、311の後に日本の火山が活発化しているかについては火山学者は否定している声の方が多いように見えるのだが、地震系の学者は本著者含め活発化と捉えている方がいらっしゃるようだ。地震と火山は関連しても別分野なんだなぁと再認識。2017/03/18