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出版社内容情報
日本の管轄海域面積は世界第6位で、その多くは深海。世界屈指の深海大国・日本の海底地形、資源、生物、環境など実像を紹介する。東京湾のすぐ近くの相模湾の水深は1600メートル。さらに隣の駿河湾は水深2500メートルという深さ。どのくらいの深さを深海と呼ぶのかは厳密には決まっていないが、海洋生物学では水深200メートルより深い海と定義することが多い。地質学では水深2000メートルより深い海が目安となっている。どちらにせよ、日本の海はほとんどが深海である。
日本は小さな島国で、領土面積は世界61位にすぎない。しかし領海と排他的経済水域を合計した面積では世界6位である。水深5000メートルより深い海域の堆積では世界1位というデータもある。つまり、日本は「深海大国」なのである。
身近にありながら、海面の下を見通すことができないために、深海は永く未知の世界であった。しかし、調査船などの進歩もあり、いま、深海は少しずつその真の姿を私たちの前に現している。
深海大国・日本。ようやくわかりはじめてきた、その豊かで変化に富んだ海の姿を紹介する。
第1章 深海底への旅
1-1 日本列島に刻まれた深海の記憶
1-2 日本の深海底を旅する
第2章 深海に眠る資源
2-1 メタンハイドレート
2-2 熱水鉱床
2-3 コバルトリッチクラスト
2-4 レアアース泥
第3章 深海の生物たち
3-1 日本近海の深海生物
3-2 深海生物を巡る旅
3-3 深海のオアシス
3-4 謎めく深海生物たち
第4章 深海と地球環境
4-1 地球の気候を支える海
4-2 深層水は地球を回る
4-3 二酸化炭素を吸収する
第5章 深海からみた東日本大震災
5-1 震源域の海底でなにが起きていたのか
5-2 海はよみがえるか
瀧澤 美奈子[タキザワ ミナコ]
著・文・その他
内容説明
日本の「海の広さ」は世界第6位で、そのほとんどが深海である。つまり、日本は世界屈指の「深海大国」といえる。実像はこれまで謎に包まれていたが、調査船の進歩などにより、少しずつ明らかになってきた。それは、私たちが想像していたよりもはるかに豊かな世界である。地形、資源、生物、環境など、多角的な視点で紹介する。
目次
第1章 深海底への旅(日本列島に刻まれた深海の記憶;日本の深海底を旅する)
第2章 深海に眠る資源(メタンハイドレート;熱水鉱床 ほか)
第3章 深海の生物たち(日本近海の深海生物;深海生物を巡る旅 ほか)
第4章 深海と地球環境(地球の気候を支える海;深層水は地球を回る ほか)
第5章 深海から見た東日本大震災(震源域の海底でなにが起きていたのか;海はよみがえるか)
著者等紹介
瀧澤美奈子[タキザワミナコ]
東京理科大学理工学部物理学科卒、お茶の水女子大学理学研究科物理学専攻修了、修士。科学ジャーナリスト。日本科学技術ジャーナリスト会議理事、慶応義塾大学大学院非常勤講師。文部科学省科学技術・学術審議会臨時委員、内閣府独立行政法人評価委員会委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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