ブルーバックス<br> ロボットはなぜ生き物に似てしまうのか―工学に立ちはだかる「究極の力学構造」

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ブルーバックス
ロボットはなぜ生き物に似てしまうのか―工学に立ちはだかる「究極の力学構造」

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  • サイズ 新書判/ページ数 235p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062577687
  • NDC分類 548.3
  • Cコード C0250

出版社内容情報

サラブレッドの脚にはなぜ筋肉がないのか?――究極の力学構造である「生体」を超えるための、ロボット工学者たちの熱き戦い!エンジニアの発想vs.自然界の創造力。

ワイヤ駆動のヒューマノイドが、実はウマにそっくりだった!
自走するお掃除ロボットは「生きた化石」に酷似していた!
ガラスを割らずに掴むロボットハンドが似てしまった、人体の意外な一部とは?
技術の粋を詰め込んだ先端ロボットが、
なぜか生き物の体構造に近づいていく――。
工学の視点から初めて見えてくる「生体」の精巧な力学構造を解き明かし、
生き物の限界を超えるロボット機構学の挑戦を語る。

第1章 それは「似せる」ことから始まった
第2章 巨大ショベルカーとゾウがそっくり!?
第3章 「足を動かす順序」まで似てしまう!?
第4章 2足歩行ロボットはテニスプレーヤー!?
第5章 柔らかいからだと柔らかい動き
第6章 ロボット設計者が憧れる究極のモータ
第7章 神は細部に宿る
第8章 ロボットと生き物の境界線
第9章 神様に素朴な質問を投げかけてみる
エピローグ 「カンブリア紀」に向かうロボットたち


鈴森 康一[スズモリ コウイチ]
著・文・その他

内容説明

ワイヤ駆動のヒューマノイドが、実はウマにそっくりだった!自走するお掃除ロボットは「生きた化石」に酷似していた!ガラスを割らずに掴むロボットハンドが似てしまった、人体の意外な一部とは?技術の粋を詰め込んだ先端ロボットが、なぜか生き物の体構造に近づいていく―。工学の視点から初めて見えてくる「生体」の精巧な力学構造を解き明かし、生き物の限界を超えるロボット機構学の挑戦を語る。

目次

1部 「まねる」と「似てしまう」のあいだ(それは「似せる」ことから始まった)
2部 ロボットはなぜ、生き物に似てしまうのか?(巨大ショベルカーとゾウがそっくり!?―ロボットも生き物も、力学法則から逃げられない;「足を動かす順序」まで似てしまう!?―生き物はいつも先手を打っている ほか)
3部 ロボットを誘惑する生き物たち―工学から見た生き物のからだの機能美(ロボット設計者が憧れる究極のモータ―ロボットはなぜ、握手が苦手なのか?;神は細部に宿る―思わずまねたくなる生き物たちの微細構造 ほか)
4部 神に挑む―「生き物を超える」ロボット作りを目指して(神様に素朴な質問を投げかけてみる―人間にはなぜ、2本しか腕がないのか?)
エピローグ 「カンブリア紀」に向かうロボットたち―ロボットはなぜ、急速に“進化”できたのか?

著者等紹介

鈴森康一[スズモリコウイチ]
1959年生まれ。横浜国立大学工学部卒業後、同大学大学院修士課程修了。84年、株式会社東芝に入社、遠隔作業ロボットや核燃料処理作業ロボット、マイクロロボット、医療用ロボット等の研究開発・設計に従事。この間、90年に横浜国立大学大学院博士課程修了。工学博士。2001年に東芝を退社し、岡山大学大学院自然科学研究科教授に就任、同大学アクチュエータ研究センター長、マレーシア工科大学上級客員教授等を兼務。現在はロボットやメカトロニクス、アクチュエータ、ソフトメカニズムの研究と教育に携わっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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absinthe

143
内容はとても面白い。ロボットはまだまだ理論だけではダメで大胆な着想ととんちのような発想が試されるらしい。コンピュータのように純粋な数字の整合性だけではなく立体として構成する制約がある。その中で最高の能率を追求すると・・・何かに似てしまったという。神様も工学者も同じ目的に最適性を追及すると、結果も似てしまうということか。この問いかけ形式の表題は最近すごく多い。ちょっと食傷気味・・・2018/11/28

GaGa

37
力学の構造上、ロボットを作成するに至っては、現存する生物の関節をモデルとしないといけないため、そのこと自体で生物にすり寄っていることは否定できない。そういうことをすべて真っ新にしてロボットを作らないと生き物に似ないロボットは生まれることはない。でもそれを超える想像力が育つ時代が来ると思う。というか思いたい。それこそが進化と言うものだと思う。2012/09/04

calaf

11
生物に関して、その創造者に関して著者は「神」と何度もと書いているけど、何だか微妙な感じ。まぁ、一般向けのブルーバックスならこういう表現の方が良いのかもしれませんが。それにしても、意図の有無にかかわらず、最新のロボット技術って生物の機構と似ているのですねぇ...そしてある面ではそれを乗り越えようとする段階に来ているらしい...2012/11/20

三色かじ香

6
個人的には、最終章のロボットと生き物の違いの方が興味深かったかも。生物は、現地生産方式だから加工しやすい(ゆえに腐敗しやすい)材料でできてる、とか、末端にも供給ラインが必要だから車輪構造をとり入れにくい、とか。類似の話では、自由度と冗長性の話が好き。2019/01/05

gentleyellow

5
めちゃくちゃ面白い。特に、人間も四つ足で静歩行をするとほかの動物と同じになること、人間の腕は自由度が一個冗長となっていること、生物が車輪を使わない理由についての考察が特に面白かった。たまに読み返して、完璧に用語とかを覚えたい。2017/01/19

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