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内容説明
「がんは治る病気になった」といわれるが、この数十年間、多くのがんの治療成績はほとんど改善しておらず、がんの死亡率もあまり変化していない。多くの臓器を摘出する拡大手術の試みも目立った成果を残すことができず、進行がんの、事実上唯一の治療法となる抗がん剤療法で治るがんは全体の数%にすぎない。一方で、手術に匹敵する治療効果のある放射線治療は冷遇されている。日本のがん医療のいびつな姿を、新聞協会賞受賞の医療ジャーナリストが鋭くえぐり出す。
目次
第1章 がんは本当に治るようになったのか?
第2章 抗がん剤治療は有効か?
第3章 がん手術の落とし穴
第4章 軽視されてきた放射線治療
第5章 免疫療法と代替療法はほとんど効果なし
第6章 知られざるがん検診のデメリット
第7章 緩和ケアという「選択」
第8章 がんとどう向き合うか?
著者等紹介
田中秀一[タナカヒデカズ]
1959年東京生まれ。1982年慶応義塾大学経済学部卒業、読売新聞東京本社入社。長野、松本支局、社会部などを経て、1993年から長期連載「医療ルネサンス」を担当。97年に発足した医療情報室(現・医療情報部)記者として、がん、医薬品、生殖医療など健康・医療問題を取材。1998年、「国内初の卵子提供による体外受精」の報道で新聞協会賞受賞。2000年から医療情報部次長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
22
#感想歌 がん治療医療の現場の分布とは違和感がある記述散見 常識も非常識もありはせず現実解決努力あるのみ 内視鏡検査手術の効率を向上させた記述少ない2017/10/03
takao
4
ふむ2024/05/22
いずみ
0
納得の一冊だった。まさに、患者にとっての最良の選択とは?でした。2016/10/04
Wyoshi
0
がんは治らない、ということがよく分る。無駄な癌治療はしないことも選択肢である。ただ、治療方法は日進月歩。科学分野においては、出版年度が古い本には気をつけたほうがよい。2011/12/02
うえぬー
0
がん治療に関した解説書。著者は放射線治療の可能性について期待してる感じだった2011/09/21