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内容説明
がんに関する情報が溢れているが、それらの多くは、整理されないまま断片的に提供されている。本書では、何ががんをつくり、それがなぜがんをつくるかを整理分類して説明した。発がんについて正しく理解するための一冊。
目次
1章 がんとは一体何か
2章 確かな発がん物質
3章 アスベストによる発がん
4章 確かな発がん物質に準ずるもの
5章 発がんに関わるもの
6章 がんはなぜ生じるか―そのメカニズム
7章 発がんメカニズムに関する理論
8章 その他の説
著者等紹介
永田親義[ナガタチカヨシ]
1922年鹿児島県生まれ。京都大学工学部卒。福井謙一博士の研究室で量子化学専攻。フロンティア電子理論を生体反応に適用する研究を進めた。1962年、国立がんセンター研究所に移り、生物物理部長として発がんメカニズムの研究を推進し、フリーラジカル発がん説を提唱。1985年定年退職後、福井博士のノーベル賞受賞を記念して設立された(財)基礎化学研究所(現・京都大学福井謙一記念研究センター)評議員。工博(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
トメート
4
癌死亡数は1950年に6.4万人であるのに対し、現在30万人と増加して死亡原因の一位である。本書前半では癌のリスク因子が疫学研究に基づき紹介されており、後半は生物学的研究の歴史が紹介されている。著者らのフリーラジカルからの説明は魅力的だが、まだまだ全容解明はできない。個人的にはバランスのよい食事を心がけていきたい。2014/02/19
あすたりすく @本の虫
0
ガンと一口に行っても、原因やそのメカニズムには様々なものがあることが理解できる。特に、活性酸素によるガンの発生については興味が持てた。2013/05/14
shin
0
多段階突然変異説の他にエピジェネティックな変化によってがんが生じるという説があるのは知らなかった。前半の「何が」の部分がもう少し専門的だったらいいかなとは思いますが、うまくまとまっていました。2012/03/05
ykoro
0
DNAによる突然変異説意外に、たんぱく質作成時のエラーによるエピジェネティック説があるのは知らなかったので、その観点からの考察が興味深かった。また、要するに、はっきりしたことは未だ分かっていないことも、今更ながら痛感した。2011/10/24
うえぬー
0
こっちは「がんとDNA」と違ってエピジェネ発がんと活性酸素のDNAに対する影響を説明している。結構おもしろい
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