著者等紹介
手島圭三郎[テジマケイザブロウ]
北海道生まれ。日本版画協会会員。「しまふくろうのみずうみ」で日本絵本賞受賞、「カムイチカプ」で厚生省児童福祉文化奨励賞受賞、「きたきつねのゆめ」でイタリア・ボローニャ国際児童図書展グラフィック賞を受賞、’87ニューヨークタイムズ選世界の絵本ベストテン、「おおはくちょうのそら」で’88ニューヨークタイムズ選世界の絵本ベストテン。平成29年北海道功労賞、平成30年度地域文化功労賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
旅するランナー
248
Eテレ日曜美術館でも紹介されてました。きたきつね、くまげら、あかげら、ひぐま、ももんが、ゆきうさぎ、えぞりす。版画に刻まれる、生き物たちの躍動。生命が吹き込まれ、春の息吹きを感じます。2021/11/07
keroppi
96
NHK「日曜美術館」で創作過程が紹介されていた。手島圭三郎さんがこの絵本を最後に引退されるという。北海道の大自然を舞台に、これまでの絵本に取り上げられていた動物たちが登場する。それぞれに厳しい冬を生き抜く。そして春を迎えるのだ。自然と命を描いてきた手島さん。まだまだ読んでいない絵本も多い。全部読んでみたい。2021/11/16
yomineko@ヴィタリにゃん
57
いきるよろこびシリーズは本当に素晴らしい。命の大切さを渾身の版画で教えて下さる。キタキツネにとって北の大地は厳しく生きるのが余りにも大変。うさぎやりすも懸命に生きている。素晴らしい自然と生命の息吹を感じる絵本。2023/11/14
ぶんこ
49
手島さん初読みでしたが、作品全体から漂ってくるほんわかとした優しさに惹かれました。北国の春の入り口での森の様子。キタキツネにも子どもが産まれて、父キツネが餌ゲットへ。そこでは厳しい冬を生きのびた動物たちが元気に春を喜んでいました。版画なのですが、どの動物も目がいい。目に喜びが現れています。素敵な絵本。2022/08/17
よこたん
49
“あさがきました。ふゆをいきぬいた たくさんのどうぶつが うごいているのがみえます。” 厳しい冬を生き抜いて迎える春。生と死、狩り狩られるもの、共にその地で暮らしながらも淡々とした営みである。以前読んだ2冊と比べて、木版画のタッチも話もかなり優しげに感じたが、この作品を最後に引退されると知り、何となく頷けた。凍てつく北の地の冬にも春はやってくる。動物たちも、森の木々も、みんな嬉しいのだ。本全体が様々なブルーグレイの色合いに包まれている。大好きな色なので終始うっとりさせてもらった。2022/04/06
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