- ホーム
- > 和書
- > 新書・選書
- > 教養
- > 講談社ブルーバックス
内容説明
クェーサーは太陽の1兆個分の明るさをもつ宇宙で一番明るく、そしてもっとも遠い天体だ。宇宙誕生後10億年頃に現れ、現在の宇宙ではほとんど観測されない。多くの謎に包まれたクェーサーの正体とは?最新の観測データからその実体に迫る。
目次
第1章 謎のクェーサー
第2章 クェーサーの発見
第3章 クェーサーの種類
第4章 クェーサーの起源
第5章 クェーサーの進化
第6章 クェーサーの謎解き
著者等紹介
谷口義明[タニグチヨシアキ]
1954年、北海道生まれ。東北大学大学院博士課程修了(理学博士)。東京大学東京天文台助手、同大学天文学教育研究センター助手を経て、現在、東北大学大学院理学研究科天文学専攻助教授。銀河とクェーサー(活動銀河中心核)の形成と進化がメインテーマ。ヨーロッパ宇宙機関の赤外線宇宙天文台による原始銀河探査で、ダストに包まれた若い銀河を発見。すばる望遠鏡による原始銀河探査で128億光年彼方の形成途上の銀河を発見。現在、ハッブル宇宙望遠鏡のトレジャリープログラムであるコスモス計画で、宇宙の大規模構造の形成と進化の研究を行っている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
文章で飯を食う
10
類書に比べて数式が多くて読みづらい。読み手の想定を誤っているのでは。ただ、超巨大ブラックホールの形成に中質量ブラックホールやスターバースト銀河など、いろいろな話があっておもしろかった。1962年のクェーサー発見から50年で、どれほど変わるのか。2015/10/17
おりぜる@論文終わるまで読書可能時間激減
9
感想書き忘れ。▼クェーサー。その1つの天体だけで、銀河中のすべての星と同じくらい明るいというとつてもない天体。▼クェーサーの発見からの歴史に沿って解説。初めて見つかったときは正体さえ分からなかったが、観測技術が進歩するにつれ、多数見つかるようになり、性質ごとに分類されるようになった。▼一方で、理論的な理解も進み、その正体はどうやら銀河の中央にある巨大なブラックホールから吹き出すジェットによるものではないかと考えられるようになった。しかし、その構造など詳しい部分はまだ仮説がいくつもある段階である。→ 2019/03/14
レコバ
2
タイムスパンの比較において、生命(種よりも上位概念の存否)は天体現象に対して極めて短いという指摘がさらっと書いてある分、重く響いた。2014/11/10
ソフトバンク
2
クエーサーの謎は解決していませんが、解決のための問題提起は提示されてます。 アメブロに書きました http://ameblo.jp/softank/entry-11412350118.html2012/11/28
しゃいる
2
宇宙を知るのに物理学的な思考が不可欠だと思い知らされた本。2008/01/11