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内容説明
日本人がひたすら合理精神の塊だと思っている科学は、「超越神」と「イエスの復活」を信じるキリスト教の土壌から生まれた。素粒子の究極構造から宇宙の起源までを究めようとしている現代物理学の先端に立って著者は、この世界を理解する上で科学と信仰がどう関係し合っているというのだろうか。
目次
第1章 論より証拠?
第2章 創造主である神はいるのか
第3章 この宇宙では何が起こってきたか
第4章 そもそも我々は何者なのか?
第5章 科学者は祈ることができるか
第6章 奇跡をどう考えるか
第7章 ひとつの終末論
第8章 科学者は神を信じることができるか
著者等紹介
ポーキングホーン,ジョン[Polkinghorne,John]
英国ケンブリッジ大学クイーンズカレッジ前総長。相対論的量子力学の創始者の一人であるディラックの直接の指導を受けた理論物理学者(PhD,ScD)。英国学士院会員。勲爵士。1979年までケンブリッジ大学数理物理学教授を務めた。現在、英国国教会の司祭として宣教活動をするかたわら、種々の科学プロジェクトに積極的に関与し、生命科学の倫理問題などにも独自の発言をしている
小野寺一清[オノデラカズキヨ]
1997年、東京大学大学院農学生命科学科教授を定年退職。現在、工学院大学教授。農学博士、医学博士。専攻は分子生物学
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
21
#感想歌 科学とは宗教独立考察可未解決問題仮説検討 p.s. 解がない問題は多い。それらに対応する態度として、「神」に頼るかどうかなのでしょうか。キリスト教と科学という視点では、「天使と悪魔」という小説もあります。宗教を信じている人が、科学を研究していけないという決まりはありません2017/09/21
魚京童!
9
信じるのは自由だと思います。2014/01/09
スプリント
5
興味深いテーマと読み応えのある内容でした。著者はキリスト教徒である科学者ですが、ユダヤ教やイスラム、仏教、ヒンドゥー教など他の宗教の信者である科学者がどのように考えているのかが気になりました。2015/01/21
無重力蜜柑
4
理論物理学者であり英国国教会司祭である著者が「なぜ自分は神を信じるのか」を書いた本。正直、とにかく信仰ありきであり、科学によっては原理的に問題にし得ない対象(主に世界の意味)についてキリスト教信仰を持って来て説明するものの、なぜそれ(=キリスト教)を選ぶのかということに関しては説明しない。存在の可能性としての神を主張する一方で、その神に基づいて奇跡やら宇宙論やらを検討したり、色々突っ込み所はある。ただ、これだけの知性を持つ科学者がキリスト教にどう折り合いをつけているかを知る本としてはとてもいい。2020/05/26
冬至楼均
4
タイトルとサブタイトルが逆になっている。科学と言うのは元々神の摂理を解明しようと言う目的で生まれたものですから。2014/06/17
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