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内容説明
走ることを最優先に改良されたサラブレッドは、「人が創り出したもっとも美しい動物」といわれる。それゆえにデリケートな体と、走るための日常生活、そして彼らの晴れ舞台、晴れ衣装の馬場と装具のすべて。
目次
第1章 サラブレッドを観る
第2章 サラブレッドを走らせる
第3章 サラブレッドを操る
第4章 サラブレッドと語り合う
第5章 サラブレッドを殖やす
第6章 サラブレッドの生活
第7章 サラブレッドの健康
第8章 サラブレッドの進化
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゲオルギオ・ハーン
28
『馬の科学』の続編。トレーニングや食事、健康管理の解説を読むと競走馬はアスリートだと思い知らされる。主な競走馬は2ー5歳くらいで人間で言うと中学生~大学生くらい。当然ながら年齢によって筋肉のつき方や心肺機能の発達具合が違う。そのため、計画的なトレーニングが必要であり、負傷した場合は水泳で骨や関節への負担をかけずに体力をつける工夫がある。また、競走馬たちはとてもエネルギー消費が激しいため、牧草だけでなく栄養価の高い燕麦を与え、体調が悪い時は蜜を混ぜた甘い飼料を与える必要がある。2023/01/31
寝落ち6段
16
毎日のように競走馬の情報を見て、毎週、レースを見ている身からすると、走ることに特化したサラブレッドはどのような生物なのか、とても面白かった。馬は、例えば軍馬や輓馬のように人間の都合により配合されてきた。恐らく天然の馬は存在しないのではないかと思う。逆に言うとそれだけ人間の文化に馬が欠かせなかったということだ。この本は98年なので、今はもっと競走馬の研究は進んでいる。レースタイムはどんどん更新されているし、平均寿命も延びている。時にかっこよく、美しく、可愛い馬たちに夢をみるんだろうなあ。2025/04/09
なむさん
6
1998年の本なので、第三次競馬ブーム辺りからハマった私には歴史の偉人(偉馬?)について教科書で学んでいるようなやや厳かな気分になりました。シンザンなんて母より年上だ…サラブレッドの身体の中から外まで、生まれてから繁殖まで、生活から病気まで網羅されていて、随分勉強してまるで馬博士になった気分です。温泉入浴シーンをファンに覗かれるオグリキャップやトウカイテイオーはどんな気分だっただろう…でもレム睡眠中のお馬さんとか絶対可愛い、私も覗き見したい。唐突な臨戦態勢ビワハヤヒデの食事メニュー発表には笑ってしまった。2023/11/27
文章で飯を食う
3
サラブレッドの生理学や訓練、繁殖、品種、進化まで幅広く網羅した本。意外と面白かった。牧草のアルファルファが出てきて、筒井康隆を思い出した。2012/09/21
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