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出版社内容情報
児玉 龍彦[コダマ タツヒコ]
著・文・その他
浜窪 隆雄[ハマクボ タカオ]
著・文・その他
内容説明
急速に進展した分子レベル、遺伝子レベルの研究は、従来の血管像をあざやかに描き変えた。全身の細胞と情報をやりとりし、相互に影響をおよぼしあいながら能動的にふるまう、「考える」システムとしての姿が見えてきたのである。収縮しなければならないときは自ら収縮物質を生成する。肝臓などの臓器とは互いの存在に重要な因子を出して支えあう。さらには、がん、高血圧症、心臓疾患など、重い病気に重要な役割を果たすことが判明し、血管への注目度は日々高まっている。ノーベル賞学者が予言した「動脈硬化を進める遺伝子」の発見者が、最新の知見を引っ提げ、知られざる血管の実像をヴィヴィッドに語る。
目次
プロローグ コレステロールをためる遺伝子
第1章 伸びる血管
第2章 躍動する血管
第3章 血管を彩る血球たち
第4章 詰まる血管
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
デビっちん
18
血管の細胞たちを通じて、それらの細胞がどのように全身の機能と相互に関係しているかを明らかにしていく本です。血管は血液を運ぶ単なるパイプではなく、自ら収縮物質を生成したり、ある臓器に重要な役割を果たす因子を出したりする、考える機関ということに驚かされました。例えば、癌細胞はその速い自己成長のために、多量の酸素や血液を必要とします。その癌細胞に向けて新たに血管が伸びていく様子が観察されていました。脳だけが考える機関ではないんですね。2016/08/06
macho
3
面白いなぁ2013/06/30
HK
1
高血圧と動脈硬化の研究者の著した、血管の本である。血管の総延長は10万キロメートル。1人の人の細胞の数は60兆こ。うち20兆が赤血球。中小の動脈は、平滑筋が発達していて、収縮することによって血液を先に押し出している。また、毛細血管には、平滑筋がない。また心臓と血管の中枢は延髄で、ここで毎分70回程度の電気パルスが作られ、心臓に送られる。その他興味深い知識が満載だが、私には少し難しすぎたので、包括的な入門書を読みたくなった。2019/09/16
phmchb
1
『タンパク質の反乱』の次に読み終わりました。
tamioar
0
仕事関係。2019/01/29