講談社+α文庫
ぼくの話を聞いてほしい―児童性的虐待からの再生

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  • サイズ 文庫判/ページ数 350p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062568968
  • NDC分類 949.76
  • Cコード C0198

内容説明

アパートのベッドの上で、映画館の暗闇で、旅先で、襲いかかる男。信頼していた大人が豹変する!少年はその理由がわからないまま、罪悪感にさいなまれる。小児性愛者の狡猾な罠に落ちた少年が受けた性的虐待とは…。誰にも言えないまま、誰にも気づいてもらえないまま過ごした3年間。そして、そのトラウマと闘わなければならなかったその後の人生。自己を取り戻すまでの軌跡を被害者本人が綴った衝撃と感動の記録。

著者等紹介

イェンセン,クリスティアン・D.[イェンセン,クリスティアンD.][Jensen,Kristian Ditlev]
1971年、デンマーク・ホルベック市に生まれる。デンマークの新聞「ベアリンスケ」紙記者(文芸批評、文化ジャーナリズムを担当)。コペンハーゲン大学にて言語学を学ぶ。9歳から12歳まで、知人男性から性的虐待を受ける。19歳で加害者で告発。専門家のセラピーを受けながらも20代なかごろまで自己のコントロールに苦悶し、痛みとともに生きる決心へたどりつく

山下丈[ヤマシタタケシ]
日比谷パーク法律事務所弁護士(第二東京弁護士会)・弁理士、大宮法科大学院大学教授(商法)、一橋大学大学院国際企業戦略研究科講師、日本銀行調達審議委員会委員、日本ペンクラブ会員
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感想・レビュー

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kyouikufs

2
静かな文体で書かれていますが、やられていることは悲惨です。このような体験的な小説を書くことは、かなりの勇気が必要だっただろうと思います。

るうるう

1
子供の頃に虐待を受けた人が大人になり、自分がだまされ利用されていたことに気付く時、それまでの人生がばらばらと崩れ落ちるように感じる。彼もしくは彼女は怒り、自分をだました大人の罪を告発しようとし、猛烈な勢いでしゃべり始める。そんな段階を私は勝手に”暴風期”と名付けてる。それは1年~数年にわたり、話はしばしば時系列が乱れ、わかりにくい。この本はそういう時期に書かれたように思う。児童虐待ではないが、身近な人にだまされた経験が『ミレニアムと私』を書かせた。あれも時系列が乱れている。人には吐き出したい時がある。 2016/01/24

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