内容説明
問題山積の現代の教育現場。教師の精神障害の多発もさることながら、わいせつ行為、窃盗、暴行、殺人などさまざまな病理が露呈しはじめた。問題を起こす前に、教師自身、そして生徒や親、周りの人たちが「心の病気」に気づき、適切な治療が行われていたら…。本書は実際の教師たちの臨床例を多数取り上げ、隠された精神性疾患の病理を明かし、併せて適切な治療法と対応策を詳細に解説。この一冊で、教師や親の不安を解消。
目次
第1章 医師が手こずる患者は「先生」(人間関係は、すべてが人格と人格のぶつかり合い;教師の「まじめさ」には二つのタイプがある ほか)
第2章 「まじめ人間」だからこそ陥りやすい心の病(神経症は、なぜ起こるのか;神経質な性格の善し悪し ほか)
第3章 理性よりも感情が勝ってしまう「感情病」(素人目にはわかりにくい「うつ病」と「神経症」;うつ病と神経症、八つのちがい ほか)
第4章 現実から逃げずに生きる(気分爽快でエネルギッシュになる躁病;自分をコントロールできなくなる ほか)
著者等紹介
大原健士郎[オオハラケンシロウ]
1930年、高知県に生まれる。東京慈恵会医科大学を卒業。東京慈恵会医科大学助教授を経て、浜松医科大学教授となり、1996年に同大学名誉教授となる
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