内容説明
ふと立ち寄った茶店で故旧の友・本位田又八との再会を果たした武蔵。友を思う武蔵の真摯な言葉に、再起を誓った又八だったが、生来の精神の脆弱さから、疑念と人間不信の亡者へと堕ちてゆく。そして再び修行の旅へと出立した武蔵の行く手に待ち受けるものは…。
著者等紹介
吉川英治[ヨシカワエイジ]
1892年、神奈川県に生まれる。1914年、講談社の懸賞小説に応募した『江の島物語』が1等に当選する。1921年、東京毎夕新聞社に入社。以後、その筆力が認められ、雑誌や新聞で評判を呼び、一躍大衆文学作家となる。著書には『鳴門秘帖』『宮本武蔵』『新書太閤記』をはじめ、長編約80編、短編約180編という膨大な小説を執筆し、多くの人々に愛読され、国民文学作家として親しまれる。1960年文化勲章受賞。1962年逝去
神田たけ志[カンダタケシ]
1948年、北海道に生まれる。さいとう・たかをのアシスタントを経て独立。1970年『御用牙』(原作・小池一夫)が大ヒットする
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