内容説明
二十世紀がはじまりをつげた。ローズは十三歳。大好きなポールは電信技手としてアイオワで働くことになり、親友のブランチはマウンテングローブ・アカデミーへ行ってしまった。ひとりとりのこされてしまったようなローズ。ブランチのように学校へ行きたいけれど、家にそんな余裕はない。ローズの心は揺れ動く。そんなとき、お父さんの姉のイライザ・ジェーンが不意に訪ねてきた。輝かしい新世紀の到来とともに、ローズの目の前に新しい未来がひろがる―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
47
町の暮らしが長引き、ローズも農場の子らしくは無くなってきて、友に選ぶ相手が親目線では危なっかしい。お金持ちでおしゃれな子に対する無条件の憧れが強すぎて、相手の人間性を判断しそこなっています。その点が共感できず、かなりハラハラしました。人間的に問題ありと思われるアルマンゾの伯母が好きで、伯母の家から高校に通う事になる。どう考えても、人から指図されるのが嫌いなローズとは相性悪いと思えるので、その後が知りたかったのに、後2巻あるはずの続きが図書館にありません。日本では発刊されていないようで残念です。2017/01/23
シュシュ
13
ローズは13歳になり、自分の将来を心配したり、希望を持ったりと揺れ動く。ローズはポールへの手紙に「リッピー夫人は人生はタマネギのようなものよ、といいます。みんな涙を流しながらむいている、楽しく暮らしているのはまぬけな人だけなんですって。もしそれが本当なら、みんな、まぬけに生まれるといいのに!」と書いている。農業をやめて工場で働く人が増える世の中になったが、ローラはアルマンゾに対して「農業を続けようと説得してくれてありがとう」という気持ちがわいてくる。ローラがインガルスの父さんの最期を看取る場面には泣けた。2015/02/07
kagetrasama-aoi(葵・橘)
9
新・大草原の小さな家シリーズ第六巻。ローズが十三歳の時の物語。農場を離れてすっかり町の子になっている様子、お金持ちの子の洋服を羨ましがり、母ローラにせがむ場面がなんとも生々しです。私も農家で育ち、現金収入のある友人たちの暮らし(可愛い洋服やお洒落な食べ物etc.)が羨ましくて布団の中でよく泣いたものです。でも、親にねだる気持ちにはなれませんでした。実際にお金がないとわかっているんですから。なんともローズは危なっかしい性格だと思いました。友人選びに関しても……。でもこれだけ奔放な性格だから、(続く)→2018/04/21
あんり
7
どこが自由の国アメリカなんだか。男尊女卑というか、随分と女性が不自由な思いをしているなぁ。主人公が女性だからっていうのもあるかもしれないけど。物語の中でローズ達は二十世紀を迎えるけれど、今は二十一世紀。百年の間に変わったことも多ければ、思春期の子供が考えることは同じようなものだなとも感じたり。これがシリーズで日本で出版される最後のものになってしまったのが残念。2020/07/18
がんぞ
6
1900年紀に入った。近距離には電話だが遠距離には電信/マッキンリー大統領暗殺「殺したいほど憎む人がいるなんて」Tルーズベルトが後継/農民は保守的、隙がないほど忙しいが「自由な暮らし」をしているのが誇り。不作とか相場不振とか苦労は多い。2週間の取り入れ期、一樽2ドル余〜1ドル5¢/ホテルには誘惑が多い/13歳のローズにポールがプロポーズするが…/ローラの父が「来てほしい」電報を打つほど重態…鉄道運賃は42ドル、2ヶ月の看病、その間ローズは農村の主婦の仕事をやり切った(一人娘はしんどい)/別居し新設の高校へ2018/11/23