出版社内容情報
日露戦争から、戦後の日中国交正常化まで。君主国から共和国へというプロジェクトを進行した中国の歴史を補助線に描く日中関係史。日清・日露戦争以後、日中戦争を経て、戦後の日中国交正常化に至るまで。
ともすれば日中対立の時代として描かれる二〇世紀中国の歴史を、俯瞰して描く力作。
清朝の時代の「君主国」から、西欧的な国際関係に中に組み込まれ、「共和国」として生きるプロセスとは、どのようなものであったか。そこで生みだれる日中関係の複雑な様相とは。
日露戦争から日中国交正常化までを、「憲政」=共和国への道という中国の歴史を補助線として、国際関係の中で描く。
序章 中国の夢と憲政の夢
第一章 共和国の誕生
憲政の船出
第二章 共和国の苦悩
袁世凱と孫文/北京政府と第一次世界大戦
第三章 共和国の抵抗
帝国日本の侵略と憲政の準備
第四章 共和国の復活
日中戦争と抗日体制/米ソ・国共対立下の憲政
第五章 共和国の刷新
文化大革命と共和国の立て直し
終章 日本中国観と中国の憲政史
中村 元哉[ナカムラ モトヤ]
著・文・その他
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