出版社内容情報
さよならから本物の人生は始まるんだ。――国民的ベストセラーシリーズ待望の第7弾私は二十歳代と三十歳代に別離を経験した。
一人は弟であり、もう一人は前妻であった。
なぜ彼、彼女がこんな目にと思った。
その動揺は、なぜ自分だけが? という感情になった。
ところがそういうものと向き合っていると、
やがて別離を経験した人にしか見えないものが見えて来る。
それは彼等が生きていた時間へのいつくしみであり、
生き抜くしかないという自分への叱咤かもしれない。(まえがきより)
週刊現代誌上の連載『それがどうした』掲載のエッセイに加え、本書のために、4編の書き下ろしを収録。
第一章 さよならとは言わなかった
第二章 悲しみは、いつか消える
第三章 どこかで逢ったら
第四章 去りゆくもの
特別収録 旅立つ人へ
伊集院 静[イジュウイン シズカ]
著・文・その他
内容説明
去りゆくものに微笑みを。切ない思いも悲しみも、やがては消える。季節は移ろい、そして新しい人とまた出逢う。
目次
第1章 さよならは言わなかった(さよならは言わなかった;最後に二人で ほか)
第2章 悲しみは、いつか消える(別離をくり返して;君は正しかった ほか)
第3章 どこかで逢ったら(破り捨てた手紙;あの頃のあなたは ほか)
第4章 去りゆくもの(過ち;夢を見ていたのか ほか)
特別収録 旅立つ人へ―青春の日々
著者等紹介
伊集院静[イジュウインシズカ]
1950年山口県防府市生まれ。72年立教大学文学部卒業。81年短編小説『皐月』でデビュー。91年『乳房』で第12回吉川英治文学新人賞、92年『受け月』で第107回直木賞、94年『機関車先生』で第7回柴田錬三郎賞、2002年『ごろごろ』で第36回吉川英治文学賞をそれぞれ受賞。作詞家として『ギンギラギンにさりげなく』『愚か者』『春の旅人』などを手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
おしゃべりメガネ
ケイ
小説を最初に書いた人にありがとう
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