出版社内容情報
2010年の展覧会で国芳ブームを起こした府中市美術館。7年ぶりに世に問う、新たな国芳展覧会の図録が書籍に!これぞ国芳決定版!2010年の展覧会で国芳ブームを起こした府中市美術館。7年ぶりに世に問う、新たな国芳展覧会の図録が書籍に!これぞ国芳決定版!
金子 信久[カネコ ノブヒサ]
著・文・その他/編集
音 ゆみ子[オト ユミコ]
著・文・その他/編集
府中市美術館[フチュウシビジュツカン]
著・文・その他/編集
内容説明
国芳の絵画力を思う存分楽しむ。府中市美術館「歌川国芳21世紀の絵画力」展図録!
目次
第1章 19世紀の国芳―国芳の仕事、10のポイント(凄み―新しい美の価値;役者を追いかける;江戸の良さを教えてくれる画家;子供のかわいらしさ;笑いの愛蔵版;歴史の物語;話題の見世物;きわどい活動;西洋画の異境;人気者、国芳)
第2章 21世紀の国芳―何が私たちの心をつかむのか(「綺麗なもの」と「かわいいもの」の復権;特撮ファンタスティック;ヘタウマの巧み;猫がむすぶ―国芳と現代人の心)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Willie the Wildcat
64
作品からはまず、月の描写が印象的な『東都名所 新吉原』。次に、”きわどい活動”掲載の『源頼光公館土蜘作妖怪図』。家紋で忠邦を揶揄に時勢が滲む。国芳らしさ満載なのが”物語”。中でも、『讃岐眷属をして為朝をすぐふ図』のワニザメや天狗などに込められた想い、圧巻。他にも著名な『八犬伝之内芳流閣』や『猫の当字』など、思わず見とれる逸品揃い。因みに本著は、国芳のみならず、暁斎、春暁、北斎、広重、応挙なども掲載することで、国芳の深みを掘り下げているように感じます。2023/05/14
なつみかん
0
迫力あり、可愛さあり、洒落っ気あり、渋みも凄みもあり、、、色んな要素が詰まりまくり。どのページを見てもずっと眺めていられる。何回見ても新しい発見がある。国芳ワールドにどっぷり浸れます。手元に置いておいて、パラパラ眺めたくなる作品達。生で拝見したくなります。2019/08/23