ナビラとマララ―「対テロ戦争」に巻き込まれた二人の少女

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ナビラとマララ―「対テロ戦争」に巻き込まれた二人の少女

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  • サイズ B6判/ページ数 178p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062204842
  • NDC分類 K316
  • Cコード C8095

出版社内容情報

マララさんとナビラさん。パキスタンの二人の少女の運命を分けたのは何? 小学生からイスラム関連のニュースを読み解ける最初の一冊【対象年齢:小学校高学年以上】
朝日新聞の書評欄(5/14付)で取り上げられました。
これを読まずして世界の平和を語れない! イスラム諸国もアメリカも日本も被害者であり加害者。必要なのは異文化それぞれの価値観を理解する寛容な心。だから、教育こそが平和を守る第一歩なんですね。(三省堂書店営業企画室・内田剛さん)/解決の糸口もみつからないイスラム地域の現状ですが、この小さな小さな叫び声を聞く事で希望が生まれるのでは、と考えさせられました。(オリオン書房イオンモールむさし村山店・渡辺美幸さん)/大人も子どもも、この本をきっかけに、イスラム世界の現状について、自分に引き寄せて感じられるのではないでしょうか。(ジュンク堂書店藤沢店・鈴木沙織さん)

マララ・ユースフザイさんの名前は、広く世界に知られています。イギリスのBBCが運営するブログに、匿名ながら「イスラムの女性たちに教育を受ける権利を!」という主張を書き、そのことによってイスラム過激派の銃撃を受けて重傷を負った少女です。彼女は、生死に関わる傷を負いながらも屈することなく、教育の権利獲得のために運動し、史上最年少でノーベル平和賞を受賞しました。

一方、マララさんと同じく、パキスタンの部族地域出身の少女、ナビラ・レフマンさんの名前を、どれくらいの人が知っているでしょうか?

やはり、「教育を受けたい」と切望する彼女は、山でオクラを摘んでいるところをアメリカ軍の無人機「ドローン」にミサイルを撃ち込まれ、いっしょにいた祖母を亡くし、自らも大きなけがを負いました。

同じく「対テロ戦争」の犠牲者でありながら、ひとりはノーベル賞を受賞し、ひとりは無名のままです。この彼女たちの違いを知ることで、欧米諸国が生み出したイスラム世界への偏見や矛盾が見えてきます。

アメリカ軍が展開する無人飛行機「ドローン」による空爆の非人道な実態、イスラムと欧米諸国との関係の歴史、そして、終わりの見えない「対テロ戦争」が起きてしまった理由――。現代イスラム研究の第一人者が、大きく境遇が違ってしまった二人の少女の背景について、わかりやすく解説します。

はじめに
第一章 ナビラさんの来日
日本に来られなくなった理由/来日初日、新聞記者のインタビューを受けて/シンポジウムで訴えたこと/ナビラさんとマララさんの違いは?/ナビラさんにとっての「教育を受ける権利」/広島の原爆資料館で感じたこと/被爆者・小倉桂子さんとの出会い
第二章 ナビラさんを巻き込んだ「対テロ戦争」
「アメリカ同時多発テロ」が起きるまで/アフガニスタンだけでは終わらなかった攻撃/アメリカ本土で操縦して中東を攻撃/「ドローン攻撃は不可欠だ」という日本の新聞/テロリストを育てたのはアメリカだった/アメリカとイスラム世界の対立のきっかけ/強国の思惑で引き裂かれた民族/世代ごとに変わるムスリムの心情
第三章 暴力に屈しないマララさんの活動
マララさんがねらわれた理由/女子教育をさまたげているもの/アメリカの無人機攻撃を批判/加害者は忘れてしまう
第四章 ナビラさんが暮らす「部族地域」
パキスタンと日本のつながり?被災地への支援/パキスタンと日本のつながり?仏教と経済/アフガニスタンの独立/パキスタン・バングラデシュの独立/パシュトゥン人の二つの祖国/パシュトゥン人の教育レベル/パキスタン軍が部族地域に侵攻/パキスタンはインドになれるのか
第五章 ナビラさんの入学・通学
学びたいナビラさんへの支援/ナビラさんに会いにペシャワールへ/ナビラさんの受ける教育/情報に触れることで変わる価値観/将来の夢
おわりに


宮田 律[ミヤタ オサム]
著・文・その他

内容説明

ナビラ・レフマンさんとマララ・ユースフザイさん。マララさんを襲ったのがイスラム過激派だったのに対し、ナビラさんに向けてミサイルを発射したのは、アメリカの無人機「ドローン」でした。マララさんはノーベル平和賞を受賞しましたが、ナビラさんの身に降りかかったことを知る人は、ほとんどいません。加害者の違いこそが、二人のその後の境遇を決定づけたのです。二人の少女の身の上に何が起きたのかを紹介しながら、アメリカとイスラムの関係の変遷や、パキスタンの部族地域の実態について、現代イスラム研究で知られる宮田律氏が解説します。

目次

第1章 ナビラさんの来日(日本に来られなくなった理由;新聞記者のインタビューを受けて ほか)
第2章 ナビラさんを巻き込んだ「対テロ戦争」(「アメリカ同時多発テロ」が起きるまで;アフガニスタンだけでは終わらなかった ほか)
第3章 暴力に屈しないマララさんの活動(マララさんがねらわれた理由;女子教育をさまたげているもの ほか)
第4章 ナビラさんが暮らす「部族地域」(パキスタンと日本のつながり~被災地への支援;パキスタンと日本のつながり~仏教と経済 ほか)
第5章 ナビラさんの入学・通学(学びたいナビラさんへの支援;ナビラさんに会いにペシャワールへ ほか)

著者等紹介

宮田律[ミヤタオサム]
一般社団法人・現代イスラム研究センター理事長。1955年、山梨県生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科修士課程修了、UCLA大学院歴史学科修士課程修了。専門はイスラム地域研究、国際関係論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

りの

33
朝刊1面のコラムで取り上げられていた本。児童書。ナビラさんのことは、初めて知った。対テロ戦争に巻き込まれ大怪我をしたのは同じなのに、アメリカのドローンに撃たれたナビラさんは謝罪も補償も受けていない。同様の人が800人を超えるという。中東の歴史や、若者が過激組織に参加するも 噛み砕いて解説されている。教育の大切さと、当たり前に受けられる幸せを感じると共に、加害者であった歴史は忘れてはならない と思った。2017/11/18

ochatomo

32
マララさんをタリバンが銃撃した同じ2012年10月、9歳のナビラさんは牛へ水やり中に米軍ドローンからのミサイルに襲われ大怪我をした 被害を説明しドローン攻撃を中止するよう求めたアメリカ下院議会の公聴会にはたった5人しか出席しなかった 『アメリカが続ける“対テロ戦争”の犠牲者という点で変わりはないのに、加害者が違うだけで、二人の少女に対する扱いは、こうまで違ってしまうのです』 著者は現代イスラム研究センターを主宰、2015年のシンポジウムに彼女と父親と弁護士を招聘、募金を設けて2016年入学支援 2017刊2020/02/17

田中寛一

30
現代イスラム研究センターの著者の本。マララさんは2014年ノーベル平和賞を最年少の17歳で受賞。女性の教育の必要性を主張していた15歳の時、パキスタン・タリバン運動(TTP)の人に銃撃。オバマ米大統領に招かれ、ユネスコと「マララ基金」の創設も。新聞記事でも見た。他方、ナビラさんもマララさんと同じパキスタンの地域で過ごし、同じ紛争のさなか負傷した。ただその相手が米軍のドローンのミサイル攻撃。イスラム圏の女性立場と教育、そして大切でも記事にされない仕組み。いい本に出会えた。2017/11/11

天の川

29
タリバンに襲われても屈せず、女子教育の重要性を訴え続けるマララさんには、欧米人が共感を寄せやすい。対テロ戦争で、米軍のドローンの誤爆によって祖母を失い、自らもケガを負ったナビラさんも同じ訴えをしているが、アメリカから顧みられることはない。自らは安全な場所にいて、ドローンで攻撃をすることは戦略として正しいのかもしれないが、誤爆しても、バーチャルな世界のように感じて、何の痛痒も抱かないのではないか?どこかの国の大統領のように、ムスリム=過激派がステレオタイプになっている今の空気感が恐ろしい。→2017/06/03

喪中の雨巫女。

20
《私-図書館》マララさんは、知っていたが、ナビラさんは、知らなかった。襲われた相手によって報道され方が違うのは、ショックでした。学問をする自由と穏やかな暮らしができる生活が早く実現してほしい。2017/10/24

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