プライベートバンカー―カネ守りと新富裕層

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  • サイズ B6判/ページ数 274p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062201995
  • NDC分類 338.8
  • Cコード C0036

出版社内容情報

ノルマ100億円、顧客は本物の大金持ちのみ。富裕層の蓄財と逃税を知り尽くすプライベートバンカーが見た「ニューマネーの世界」大金持ちをタックスヘイブンの国に誘う「カネの傭兵」。それがプライベートバンカーだ。
野村證券のトップセールスマンからプライベートバンカーに転じた主人公が見たのは、本物の大金持ちの世界だった。
シンガポールに移住し、ただ時間が過ぎるのを待つ元大手メーカー会長、若くして300億円を手にしたIT業界の寵児、伝説の相場師、そして脱税を見逃すまいと潜伏する国税庁の美人調査官。
やがて、バンカーの周囲では、カネを巡る詐欺と殺人未遂事件まで発生する。
バンカーが実名で明かす衝撃のノンフィクション!

序章
第一章 ニューマネーの国
第二章 ジャパンデスク
第三章 攻防
第四章 海を渡った日本人富裕層
第五章 国税は見ている
第六章 シンガポール・コネクション
第七章 『太陽がいっぱい』
終章
あとがき


清武 英利[キヨタケ ヒデトシ]
著・文・その他

内容説明

ノルマ100億円。顧客は「本物の金持ち」のみ。私たちは知らない。富裕層をタックスヘイブンの国に誘う「カネの傭兵たち」の正体を。彼らが野村證券やメガバンクで鍛えられた辣腕バンカーであることを。彼らに守られた富裕層の逃税術とその不安を。バンカーが実名で明かす本格ノンフィクション!

目次

第1章 ニューマネーの国
第2章 ジャパンデスク
第3章 攻防
第4章 海を渡った日本人富裕層
第5章 国税は見ている
第6章 シンガポール・コネクション
第7章 『太陽がいっぱい』

著者等紹介

清武英利[キヨタケヒデトシ]
1950年宮崎県生まれ。立命館大学経済学部卒業後、75年に読売新聞社入社。青森支局を振り出しに、社会部記者として、警視庁、国税庁などを担当。中部本社(現中部支社)社会部長、東京本社編集委員、運動部長を経て、2004年8月より読売巨人軍球団代表兼編成本部長。11年11月、専務取締役球団代表兼GM・編成本部長・オーナー代行を解任され、係争に。現在はノンフィクション作家として活動。著書『しんがり 山一證券 最後の12人』(現在は講談社+α文庫所収)で2014年度講談社ノンフィクション賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

107
著者はもと読売新聞の記者でジャイアンツ関連でナベツネに叛旗を翻して追い出された気骨のある方なのですね。ノンフィクションかフィクションかどちらかわからないのですが、シンガポールを舞台にした資産運用がらみと国税庁などの動きを書いてくれたものなのですね。私はスイスの運用機関のはなしだと思ったのですが最近の日本の新富裕層やアジアを中心とした金の動きを扱ったものでした。それなりに楽しめました。ドラマにでもなりそうですね。2018/01/17

はたっぴ

89
日本の債務残高は突出して悪く、ギリシャやイタリアの比ではない。社会保障費が増大していく中、国家を存続させていくために様々な施策が打たれているが、真の富裕層の資産が日本を離れつつある。『しんがり』を描いた著者が、今回再びリアルな金融の世界を取り上げた。国内では貧困層が拡大する一方で、富裕層のお金が日本を脱出する二極化がこれからも続きそうだ。少子高齢化と富の二極化。国が国民のライフデザインをどう描こうとしているのか、この作品から透けて見えるようだ。小説として単純に楽しめたが、将来に暗澹とする読後感だった。2016/09/16

Lara

79
面白かったです。初っ端、シンガポールに移住されたお金持ちの話「退屈で仕方がない」とは、一体どういうこと?「語学学校、居酒屋、日本人キャバクラと、行くパターンが決まってしまう」しかし、語学と言っても、英語、仏語、独語等あり、そもそも語学の習得には、結構な時間が掛かりますがね。そのお金持ちの方々、資産額を減らさないように、いろいろご苦労があるようです。それを手助けする銀行員、なかなか熾烈な競争を強いられ、且つ尋常でない仕事量。いろんな人生がありますね。しかし、使い道を悩む程のお金、一度体験してみたいです。2020/02/20

TATA

53
清武さんは山一を描いた「しんがり」以来。シンガポールでの富裕層向けの運用ビジネスを仕掛ける日本人。困難な業務を完遂した達成感や痛快な思いを感じた「しんがり」とはかなり異なり掘り下げとかも浅い印象。守銭奴のなれの果てという風情の登場人物も多く、読後感はバツ。まあ、別世界を垣間見たということですかね。こちらが999冊目、いよいよ次で大台だ。2017/07/04

R

46
実話、実名を出しながら、新富裕層と呼ばれる人種の資産を運営するスキームについて明らかにしたノンフィクションでした。節税や脱税を悪とするといった見地からは離れて、新富裕層の人となり、その悩み、それにこたえる業種についてクローズアップしていて大変興味深い。描かれた世界は、自分には見ることも叶わないものではあるが、憧憬や羨望、嫌悪や嫉妬を覚えることもなく読めて、富貴に取りつかれることの不気味さが感じられました。2016/12/09

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