ビビビ・ビ・バップ

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  • サイズ B6判/ページ数 661p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062200622
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

芥川賞作家によるエンタテインメント近未来小説!AI技術による人間観の変容を通奏低音に、壮大なスケールで軽やかに語る傑作長篇「僕の葬式でピアノを弾いて頂きたいんです」
それがすべての始まりだった。
電脳内で生き続ける命、アンドロイドとの白熱のジャズセッション。大山康晴十五世名人アンドロイドの謎、天才工学少女、迫り来る電脳ウィルス大感染…。平成の新宿から近未来の南アフリカまで、AI社会を活写し、時空を超えて軽やかに奏でられるエンタテインメント近未来小説!

CHAPTER 1 開幕──大正池に郭公は啼く
CHAPTER 2 The First Session with Dolpy
CHAPTER 3 密室と封じ手の謎
CHAPTER 4 新宿ワンダーランド1969
CHAPTER 5 Dream Team of Jazz All Stars !
CHAPTER 6 海にて
CHAPTER 7 世紀末新宿/赤き死の跳梁
CHAPTER 8 閉幕──宇宙の音楽


奥泉 光[オクイズミ ヒカル]
著・文・その他

内容説明

人類を救うのはアンドロイドの子猫!?女性ジャズピアニストが世界的ロボット研究者から受けた奇妙な依頼。それが人類の運命をゆるがす事件の始まりだった。AI技術による人間観の変容を通奏低音に、稀代の語り手が軽やかに壮大に奏でる近未来エンタテインメント小説!

著者等紹介

奥泉光[オクイズミヒカル]
1956年山形県生まれ。国際基督教大学教養学部人文科学科卒業。同大学院博士前期課程修了。1986年、すばる文学賞の最終候補作『地の鳥 天の魚群』を「すばる」に発表しデビュー。主な著作に『ノヴァーリスの引用』(第15回野間文芸新人賞)、『石の来歴』(表題作で第110回芥川龍之介賞)、『神器―軍艦「橿原」殺人事件』(第62回野間文芸賞)、『東京自叙伝』(第50回谷崎潤一郎賞)、などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

127
表紙とタイトルに魅かれて読みました。奥泉光、初読です。「吾輩は猫であるのオマージュ」×「ハヤカワSFシリーズ」×「20世紀の著者の趣味のカルチャー(モダンジャズ、将棋、落語他)」といった感じです。21世紀末の近未来小説なのに、昭和の薫りがプンプンします。個人的には嫌いじゃない世界ですが、奥泉光ファン以外の方には結してオススメしません。2016/08/19

そうたそ

49
★★★★☆ いやー満喫した。二日間の休みを利用してじっくり読んだ。全体のストーリー展開の面白さは勿論、地の文に詰め込まれた細かなネタの面白さもありで一文字足りとも読み逃せない。AIをテーマとした新しさもありながら、古き好きSFを思わせるどこか懐かしい部分もある。そして音楽(ジャズ)、将棋、猫、落語etcととにかくてんこ盛りな内容。分厚い本だが、これだけ詰め込んだことを思うと、これでも短いくらいかもしれない。書き方次第では堅苦しく描けそうな内容をここまで軽快に描き良質なエンタメとしてしまえる奥泉さん流石。2016/07/20

ケンケン

45
(492冊目)クワコー以来の奥泉作品。大いに楽しませてくれる好きな要素・遊び心満載のてんてこ盛々壮大な物語に、大満足!!モダンジャズの錚々たるレジェンドたち、落語家、忍、カルチャーを牽引していった人々…登場する人物もやたらと多いが、破綻するどころか面白くなっちゃってるのが凄い。JAZZシーン、聴いてみたくなる魅力的な描写が印象的♪ 面白かった場面は数多過ぎて、書ききれない…SF好き問わず読んじゃってよ!っと言いたい。ちなみに、「鳥類学者のファンタジア」の続編との事ですが、未読でも楽しめました\(^o^)/2016/09/29

みっちゃんondrums

44
近未来SFエンターテインメントでコメディ! AIだのアンドロイドだのVRだの『大感染』だののSFの道具、謎解き、冒険が盛りだくさん。主人公のジャズ・ピアニスト、フォギーのすっとぼけキャラがさく裂し、脇を固めるキャラたちも大活躍だ。古今亭志ん生と立川談志のアンドロイドが怖いけれど笑かす。圧巻は往年のジャズミュージシャンのアンドロイドたちとフォギーの演奏シーン。ああ、ジャスがわかれば、もっと楽しかったろう。電脳空間の1960年代新宿ゴールデン街のバーに文化人たちがあふれるシーンもサイコー。本は重かったけど。2016/11/15

本の蟲

37
吾輩は猫である、から始まる猫×ジャズ×AIの近未来SF。主人公は21世紀末に生きる女性ジャズピアニストにして仮想空間の音響設計士。この時代、生身で音楽を演ってやろうとする人間自体、アナログ嗜好の酔狂人だが、それでもやはり21世紀人。巻き込まれた事件の最中に目撃する20世紀の風俗(将棋、落語、怪獣から山田風太郎etc)に頓珍漢でとぼけた感想を漏らし、それに対する語り部のツッコミがいちいちおもしろい。締めがやや強引だったが、かなりのボリュームのわりにするする読めた2019/08/23

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