ベースボール・マガジン社新書
野球力再生―名将の「ベースボール」思考術

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  • サイズ B40判/ページ数 223p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784583101613
  • NDC分類 783.7
  • Cコード C0275

内容説明

日本一6回と西武を常勝軍団に導いた現ハワイ在住の名将が鳴らす球界への警鐘。“野球”と“ベースボール”の狭間で考えた組織改造論とは―。

目次

第1章 監督の選び方
第2章 WBC監督問題が伝えるもの
第3章 星野JAPANの挫折
第4章 日本式プレーオフの功罪
第5章 MLBとの付き合い方
第6章 FAと選手会にもの申す
第7章 田澤問題とドラフト
第8章 加藤コミッショナーへの提言
第9章 私の球界改革プラン

著者等紹介

森祇晶[モリマサアキ]
1937年、大阪府生まれ。55年に岐阜高を経て巨人に入団。現役時代は巨人V9時代の正捕手として活躍し、抜群のインサイドワークに加え、勝負強い打撃にも定評があった。引退後はヤクルト、西武でコーチを務め、86年に西武監督に就任。94年に退任するまでリーグ優勝8回、日本一6回と黄金時代を築いた。01年から02年には横浜の監督も務めている。05年野球殿堂入り。現在はハワイ在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

再び読書

36
今や悠々自適にホノルルの住民となっている森氏の著作。ノムさんに比べると、文章的には固く、教科書を思わせる。ただし、伊達に西武で優勝8回日本一6回を成し遂げた人ではない視線の確かさが感じられる。また、西武時代の根本氏坂井氏との共闘が、実績に寄与していたと思った。岡田氏の著書でも、フロントとのズレがオリックスで成績を残せなかった一因と書かれていたので良く理解できた。またコミッショナーやGMについての意見も的を得ていると思います。NPBへの提言として運営サイドは捉えて欲しい。ただ、この人の本は良くも悪くも固い2016/04/02

katoyann

20
西武ライオンズを8回優勝に導いた監督がプロ野球を経営と経済の観点から分析した異色の書。メジャーリーグと日本のプロ野球界を比較して、球団間の格差是正措置の有無により生じている問題や球団の赤字を親会社が丸抱えする構造について分析している。日本の場合は、球場の売上が球団の売上の一位を占めるが、巨人の場合は放映権料があるため、他の球団に比べて赤字のリスクマネジメントがしやすいのだという。放映権や年俸で浮いた資金など、儲けの多い球団が公的に資金を分配する制度の導入含め、経営効率について学べる。面白かった。2023/07/12

田中

16
森監督の論旨は、「正論」のように思います。ある意味「読売」から離れて大局的な観点でプロ野球界の問題点を指摘する人は少ないです。逆に言えば、巨人九連覇の正捕手だった人が語るからです。ジャイアンツ的なプライドは微塵もなく、真摯にプロ野球を見つめている。横浜を買ったTBSはおもちゃのように球団を扱ったと語っています。まぁ、確かに当時を思い出すと、女子アナをはびこらせて、ベイスターズをTBSの都合のよいツールに使用していたように僕も感じました。僕の理想は、森コミショナーになって改革をして欲しいです。2016/04/21

Kaz

11
プロ野球の構造改革は、昔からずっと言われているのにねえ。小手先の改革はそれなりに進んではいるが、本質的な部分で全く変わっていない気がする。森氏の提言は、至極全うで非常に興味深い。内容に不満なしです。唯一の不満は、タイトルが内容と噛み合っていない点かな。2016/06/24

エリナ松岡

10
「大リーグと比較して浮き彫りになる日本球界の諸問題」あたりがテーマなので、このタイトル&サブタイトルでは適切な人に届かなかったのではないかと思います。とにかく野村克也さんの著作とここまで違うか、と正直驚きした。球団経営の再建・自立や、GM職の確立、コミッショナーへの要望等のうち、その後どうなったのかわからないことも多いですが、落合GMが色々活躍(?)したり、森さんが監督をした横浜がDeNAとなって球団経営が上向いているとのニュースを聞く限り、本書の主張通りに日本球界が改善されてきているようではあります。2016/01/12

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