出版社内容情報
明治の傑物・黒岩涙香が残した最高難度の暗号に挑むのは、IQ208の天才囲碁棋士・牧場智久! これぞ暗号ミステリの最高峰!明治の傑物・黒岩涙香が残した最高難度の暗号に挑むのは、IQ208の天才囲碁棋士・牧場智久! これぞ暗号ミステリの最高峰!
いろは四十八文字を一度ずつ、すべて使って作るという、日本語の技巧と遊戯性をとことん極めた「いろは歌」四十八首が挑戦状。
そこに仕掛けられた空前絶後の大暗号を解読するとき、天才しかなし得ない「日本語」の奇蹟が現れる。
日本語の豊かさと深さをあらためて知る「言葉のミステリー」です。
発端
もうひとつの発端
経緯
発掘調査
嵐の前
嵐
暴風雨の底で
解読
真相
解放
竹本 健治[タケモト ケンジ]
著・文・その他
内容説明
明治の傑物・黒岩涙香が残した最高難度の暗号に挑むのはIQ208の天才囲碁棋士・牧場智久!いろは四十八文字を一度ずつ、すべて使って作る日本語の技巧と遊戯性を極めた「いろは歌」四十八首が挑戦状。
著者等紹介
竹本健治[タケモトケンジ]
1954年兵庫県生まれ。大学在学中にデビュー作『匣の中の失楽』を伝説の探偵小説専門誌「幻影城」に連載し、1978年に幻影城より刊行。日本のミステリ界に衝撃を与えた。以来、ミステリ・SF・ホラーと幅広く活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遥かなる想い
346
2017年このミス 国内第1位。 暗号ミステリーとでも呼ぶべきなのか.. むしろ著者の涙香への想いのようなものが 全編を包む.. 棋士 牧場智久の人物造形がよく、その恋人 類子の視点がうまく読者を誘導してくれる。 それにしても この世界 ミステリー研究会の ようで、好きな人にはたまらない要素満載 なのだろう、そんな気がする本だった。2016/12/17
starbro
300
『このミス2017』国内編1位や各種ミステリランキングにエントリーされてから予約したので、ようやく読めました。竹本健治、初読です。黒岩涙香へのオマージュ的作品で、暗号、囲碁、連珠を絡めたかなりマニアックな内容です。ある意味では凄いミステリですが、一般的なミステリファンにはウケないのでは・・・それにしても殺人の動機が弱過ぎます。2017/03/22
紅はこべ
253
牧場智久ものは本作が初読。嵐の山荘もの。ただクローズドサークルにありがちな連続殺人には発展しないので、そういう緊迫感はない。動機がひどかったな。謎解きというよりパズル的要素が強い。小説というより、詩集を読んでいる気になった。本作のいろはって、本当に涙香の作なの?竹本さんの作なら、竹本さんこそルネッサンス的天才!最後に謎を残したままでミステリを終わらせるなんて、ずるい、ムカつく、反則!著作ガイドでウロボロスシリーズを推理文豪ストレイドッグスと呼んでいるのに笑った。2016/12/02
サム・ミイラ
251
いわゆる嵐の山荘物と云われる設定に綾辻行人的な館の要素と暗号を組み合わせた本格ミステリ。日本版ダ・ヴィンチ・コード?と意気込んで読んだが殺人事件自体は在り来たりで、むしろいろは歌に纏わる暗号解読と明治の傑物黒岩涙香への想いを綿々と綴る学術書のような内容にとても疲れた。さらには囲碁にも聯珠にも門外漢な私は話についていくにも一苦労、最後までよく読みきれたものだ。だが読んで良かった事がある。涙香の数々の偉業を知った事。文化の巨人黒岩涙香が生まれた同郷の高知県人として誇りにせねばと思う。とりあえず皆に教える(笑)2017/02/08
ナイスネイチャ
186
図書館本。初読み作家さん。黒岩涙香の仕掛けた謎解きと殺人事件。いろは歌の下りは創作?にしては凄く作り込んでました。ただちょっとマニアック過ぎて、理解出来ず。連珠は結局何?詰め将棋みたいに自分も挑戦したのにちょっとガッカリ。2017/05/20