規制の虜―グループシンクが日本を滅ぼす

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規制の虜―グループシンクが日本を滅ぼす

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  • サイズ B6判/ページ数 274p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062198820
  • NDC分類 543.5
  • Cコード C0036

出版社内容情報

原発事故から5年。国会事故調元委員長が、エリートの人災を暴いた委員会の舞台裏と、その後に起きている揺り戻しの策動を綴る。原発事故から5年。
続々進む再稼働。
日本人はフクシマから何を学んだのか?

国会事故調元委員長が、規制する側(監督官庁)が規制される側(東電)の論理に取り込まれて無能化する「規制の虜」が起きたと断じ、エリートの人災を暴いた委員会の舞台裏と、この「規制の虜」と同じ構造がいま、日本のあちこちに存在する実情を描く!

2015年8月に再稼働した川内原発をめぐっては、九州電力が、原発事故時の対策拠点となる免震重要棟の建設計画を、再稼働後に撤回した。しかし、国会事故調の参考人質疑において、福島第一原発事故当時に東京電力社長であった清水正孝氏は、免震重要棟の重要性について、「もしあれがなかったらと思うとゾッとする」と明言している。その免震重要棟を、九州電力は「重要な根拠」も示さずに、「不要」と判断した。福島第一原発事故の教訓は、どのように認識されているのだろうか。(「イントロダクション」より抜粋・要約)

第一部 ドキュメント メイキング・オブ・国会事故調
第二部 3・11が浮かびあがらせた日本の「病巣」

イントロダクション
【第1部】 ドキュメント メイキング・オブ・国会事故調
1 夢中で走り抜けた7ヵ月
2 ファクトの積み重ねから真実が見えてくる 国会事故調査委員会・タウンミーティング ハイライト
【第2部】 3・11が浮かびあがらせた日本の「病巣」
1 「規制の虜」と同じ構造はあちこちにある
2 グループシンクが国を滅ぼす
3 「世界からの見え方」との大きなギャップ
4 問われるジャーナリズムの責任
5 審議会ではなく独立調査委員会を
6 「民主主義の貧困」から脱するために
7 福島が生んだ2人の「巨人」
8 グローバル時代のイノベーション
9 自分が変わらなければ社会は変わらない
10 3・11は日本へのウェイクアップコール
【主な参考文献・資料】
あとがき


黒川 清[クロカワ キヨシ]
著・文・その他

内容説明

原発事故から5年。続々進む再稼働。日本人はフクシマから何を学んだのか?国会事故調元委員長が、エリートの人災を暴いた委員会の舞台裏と、その後に起きている揺り戻しの策動を綴る。

目次

第1部 ドキュメントメイキング・オブ・国会事故調(夢中で走り抜けた7ヵ月;ファクトの積み重ねから真実が見えてくる―国会事故調査委員会・タウンミーティングハイライト)
第2部 3・11が浮かびあがらせた日本の「病巣」(「規制の虜」と同じ構造はあちこちにある;グループシンクが国を滅ぼす;「世界からの見え方」との大きなギャップ;問われるジャーナリズムの責任;審議会ではなく独立調査委員会を;「民主主義の貧困」から脱するために;福島が生んだ2人の「巨人」;グローバル時代のイノベーション;自分が変わらなければ社会は変わらない;3・11は日本へのウェイクアップコール)

著者等紹介

黒川清[クロカワキヨシ]
1936年生まれ。東京大学医学部卒業。1969年に渡米、1979年UCLA内科教授。1983年帰国後、東京大学内科教授、東海大学医学部長、日本学術会議会長、内閣府総合科学技術会議議員(2003‐06年)、内閣特別顧問(2006‐08年)、WHOコミッショナー(2005‐08年)などを歴任。国際科学者連合体、国内外の学会および大学の理事、役員など幅広い分野で活躍。国会福島原発事故調査委員会委員長(2011年12月‐2012年7月)でAAAS Award for Scientific Freedom and Responsibility受賞(2012年)、Foreign Policy紙の100 Top Global Thinkers of 2012に選出。現在、MITメディアラボ、コロンビア大学客員研究員、GHIT(公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金)、日本医療政策機構などの代表理事・会長、政策研究大学院大学客員教授、東京大学名誉教授など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

5 よういち

93
福島第一原発事故の調査にあたった国会事故調査委員会は、この事故を"人災"と結論付けた。すなわち、東電や政府、官僚は、国民のためにすべき役割りを果たさなかった。特に問題なのは、原子力安全・保安院が東電側に取り込まれ(規制の虜)、東電の利益を優先させて安全が軽視されてしまったことにある、一企業で長く務める日本人特有の問題と。日本は全停電喪失を想定した対策について、アメリカから2006年と2008年の2回も説明を受けているにも関わらず、対策を取らずに放置してきた。そして、そのことはマスコミでも報じられていない。2020/01/21

zoe

18
規制の虜とは、本来規制する側の政府機関が、規制される側の勢力に取り込まれ、支配されること。ジョージ・スティグラー(1982年ノーベル賞)。報道について。えらいさんの責任について。日本の教育について。若者について。参議院について。民主主義について。我々が世界からどのような評価を受けるかについて。読めば、誰にでも分かる言葉で書いています。読んでいて、熱くもあり、情けなくもある。6か月とか1年でも良いから、こういう方と一緒に働くことが出来たならと思う。果たして、自分は一体、これから先、何ができるのか…2018/10/20

しゅわっち

17
ひょんなことから著者を知りました。畑村氏の政府の事故調査しか知りませんでした。国会事故調査があると知りませんでした。まして賞までもらっているとは知りませんでした。内容は、マスコミが嫌がる内容が多分にあり、取りあげてこなったのを感じます。ここに日本のマスコミの価値がどのくらいあるかかわかり、世界に公表し、日本のマスコミのレベルも理解されたことでしょう。著者も言うように、私も感じていることですが、複合の国から情報を得ることが、正確な情報を手に入れる一歩に感じます。2019/12/18

trazom

9
黒川清先生は、福島第一原発事故の国会事故調査委員会の委員長。「規制の虜」とは、政府の規制機関が規制される側の勢力に取り込まれ支配されてしまう状態。「グループシンクの愚」は、タテ社会の日本の組織における同調圧力を個人が撥ね退けられない状態。原発事故の本当の原因はこの二つだと、日本の組織の在り方に警鐘を鳴らす。アカウンタビリティーは「与えられた責務・責任を果たす」という非常に強い言葉なのに「説明責任」と訳す日本の無責任さも言及する。この本は、原発事故の分析を超えて実に立派な日本論・組織論にまで高められている。2016/06/03

月をみるもの

9
シン・ゴジラの「巨災対」もかくや、と思わせる国会事故調査委員会の活動っぷり。彼らの半年にわたる活動結果を、まずは15分のダイジェスト(http://naiic.net/iv)で把握し、その後は本体をがっつり読んでみよう:http://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/3856371/naiic.go.jp/report/2016/08/27

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