「現代版」絵本御伽草子
象の草子

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 34p/高さ 23cm
  • 商品コード 9784062197878
  • NDC分類 913.49
  • Cコード C0093

出版社内容情報

「猫のつなをとき自由にしてやること」突然洛中にだされたおふれで巻き起こったねずみと猫の諍い。はたして僧師はどうおさめるのか?「猫のつなをといて、自由にしてやること」――慶長七年、洛中にだされたおふれに、猫たちは大喜び。一方ねずみたちは猫たちに追われる身となり、物陰に隠れる日々に。猫を再びつなぐように訴える老鼠法師、それに反対する猫又和尚。それぞれの主張に僧師は如何に答えるか?通事をつとめた象の法師が伝える、ねずみと猫の諍いの顛末は――

人気作家と人気画家のコラボで、あの「おとぎ話」が新しい文学になった!
自由自在に描かれた新作小説と個性豊かなカラー挿画で贈る絵本シリーズ、2015年10月より刊行開始。

【シリーズ全6冊】
『付喪神』 町田康 × 絵・石黒亜矢子 
『象の草子』 堀江敏幸 × 絵・MARUU  
『木幡狐』 藤野可織 × 絵・水沢そら  
『うらしま』 日和聡子 × 絵・ヒグチユウコ
『鉢かづき』 青山七恵 × 絵・庄野ナホコ
『はまぐりの草紙』 橋本治 × 絵・樋上公実子

堀江 敏幸[ホリエ トシユキ]
著・文・その他

MARUU[マルー]
著・文・その他

内容説明

「猫のつなをといて、自由にしてやること」太平の京の都に突然だされたおふれから巻き起こった猫とねずみの諍い。仲裁役の僧師はいかに収めたのか。軽妙にして風雅な語りで後の世に伝える、ことの真相とは―?

著者等紹介

堀江敏幸[ホリエトシユキ]
1964年岐阜県生まれ。作家・仏文学者。1999年に『おぱらばん』で三島由紀夫賞、2001年に『熊の敷石』で芥川賞、2004年に『雪沼とその周辺』で谷崎潤一郎賞など、数々の賞を受賞

MARUU[MARUU]
1976年茨城県生まれ。画家。多摩美術大学卒業後、英国のキャンバーウェル・カレッジ・オブ・アーツでイラストを学ぶ。装画をはじめ、書籍、雑誌などで活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

143
これはまた素晴らしい作品が「御伽草子」からよみがえった感じですね。現代語訳にした堀江さんとMARUUさんの絵がとてもいい具合です。室町時代の話を現代風な感じにして大人のための楽しい絵本です。全6作あるようなので徐々に読んでいこうと思っています。この話は猫とネズミの争いに象の法師が仲裁に入りということのようです。2016/02/19

mocha

100
そうか、僧が象なのか。出エジプト記はモーゼじゃなくmouse?ダジャレついでに「あんもらか」は餡最中みたいなものかと思ったら、マンゴーのことだった。このシリーズ、著者は違うけど文体の調子の良さが共通している。音読したらとても楽しかった。一見、和のテイストのようでいて、よく見るとシュールな絵もとてもいい。2016/03/14

みかん🍊

81
大昔からの猫と鼠の諍いを仲裁する象の法師、猫も鼠も生きる為に折れる事はできない、猫や鼠のイラストが躍動感があって以前に観に行った江戸の猫絵のようで素敵です。現代版といいながら古語調の語りになじめず入り込めなたか、近江から京に向かって琵琶湖をぐるりと地名の歌が面白い。2016/02/22

榊原 香織

58
MARUUさんのイラストに心惹かれる。 平安時代の象の法師。創作昔ばなし 語り口調は大人向き2024/04/21

J D

52
 表紙絵と堀江敏幸さんに惹かれて読んでみた。私には難解だった。独特な文章のリズムに合わせることができなかった。機会があったら又読もう!2023/06/03

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9849075
  • ご注意事項

最近チェックした商品