中公文庫
ふすま―文化のランドスケープ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 254p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784122048416
  • NDC分類 524.89
  • Cコード C1170

出版社内容情報

「ふすま」は日本文化の原風景である――日本家屋固有の表具をモチーフにした日本文化論に、表具師である父と、デザイナーの息子との類い希なる対談を併録。

内容説明

日本家屋固有の表具である「ふすま」は、単なる間仕切りの役割を超えて日本人の世界観や自然観を体現してきた。経師・表具師の家庭で育ち、西洋でデザインを学んだ周太郎が、「ふすま」を日本文化の原風景と位置付ける。表具師として数多くの日本建築に携わった父・一太郎との、類い希なる対談を併録。

目次

第1章 ふすまという現象(向井周太郎)(光とふすまの聖性;「奥」という観念とふすま;「すき」と「さはり」の結界意識;「しつらい」―すきとさわりの空間装置 ほか)
第2章 対話・ふすまという技と意匠(向井一太郎;向井周太郎)(「骨縛り」と「ほねし」;和本の反古紙;経師・表具師の仕事;正麩糊から化学糊へ ほか)

著者等紹介

向井一太郎[ムカイイチタロウ]
1905年生まれ。経師、表具師。清水一、吉田五十八、村野藤吾、堀口捨己をはじめ多くの建築家に重用され、吉田茂邸など数多くの建築の表具を手がける。全国表具経師内装組合連合会会長、東京表具高等職業訓練校校長などを歴任。82年勲六等単光旭日章、85年吉田五十八賞特別賞受賞。1997年没

向井周太郎[ムカイシュウタロウ]
1932年生まれ。インダストリアル・デザイナー。早稲田大学商学部卒業後、ドイツ・ウルム造形大学でデザインを専攻。同大学およびハノーヴァー大学インダストリアル・デザイン研究所のフェローなどを経て、武蔵野美術大学に基礎デザイン学科を設立し、新しいタイプの人材の育成とデザイン学の形成に力を注ぐ。武蔵野美術大学名誉教授、日本大学大学院客員教授、国際デザイン研究評議会(BIRD)委員、基礎デザイン学会会長、日本記号学会理事等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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YuYu

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ふすまという日本建築に不可欠なものを通じて歴史的な役割や文化的な意味を探る内容 著者が西洋のデザインにも精通しており、日本と西洋との対比もより日本の特異性を浮き彫りにして面白かった。2020/11/12

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