出版社内容情報
私たちの骨は、海と深い繋がりがあります。生きるための知恵と進化の歴史とを重ね合わせた、驚きと感動の科学絵本。日本子どもの本研究会「第2回作品賞」受賞、絵本学会2018年「BOOK END」が選ぶ「次世代に残したい絵本(国内絵本)」に選ばれました。
「骨の旅」をたどりなおしていくことは、私たちと、たくさんの生きものたちとのつながりを、みつけなおす旅でもあるのです。
どんなことにも「はじまり」というものがあります。「はじまり」があるから「いま」がある。「遠いところ」や、「はるかな時」のことを考えるのは、「いま」とか「ここ」とか「じぶん」とか、そういうものを知りたいからだと思ってきました。
この絵本は「科学絵本」と呼ばれる分野に入るかと思います。でも、私がほんとうに伝えたかったことは「知識」ではありません。願ったことは、「いま」「じぶん」が「ここ」にいることが、どれほどかけがえのないことなのか、それを感じてほしいということでした。人間同士だけではなく、あらゆる生き物がつながりあっている、その「つながり」に対する感覚や想像力こそが、これから最も大切なことだと思えてなりません。「骨の旅」とは、私たち自身の、そして、私たちとたくさんの生き物たちとのつながりを見つけなおす旅でもあるのです。
(著者コメント)
松田 素子[マツダ モトコ]
著・文・その他
川上 和生[カワカミ カズオ]
著・文・その他
桜木 晃彦[サクラギ アキヒコ]
監修
群馬県立自然史博物館[グンマケンリツシゼンシハクブツカン]
監修
内容説明
私たちは、体の中に海をもって生きています。私たちのとおい祖先は、海の中で生まれました。海を出て、陸上で生きるようになったいまも、私たちは故郷の海を必要としています。体の中の“骨”は、そのために大切な役割をはたしているのです。
著者等紹介
松田素子[マツダモトコ]
1955年山口県生まれ。編集者、作家。児童図書出版の偕成社に入社。雑誌「月刊MOE」の創刊メンバーとなり、同誌の編集長を務めた後、1989年に退社。その後はフリーランスとして絵本を中心に活動。多くの作家の誕生に編集者としてたちあい、詩人まど・みちおの画集なども手がけた。自然やサイエンスの分野においても、企画編集、執筆者として活動している
川上和生[カワカミカズオ]
1959年北海道生まれ。北海道デザイナー専門学院卒。デザイン会社勤務を経て、1986年からフリー。やわらかい線と温かみのある色彩で、その場の空気感まで丁寧に表現された作品世界は、子どもから大人まで幅広く親しまれている
桜木晃彦[サクラギアキヒコ]
宝塚大学教授。1954年東京都渋谷区生まれ。東京大学理学部卒、医学博士。専門は骨の3次元形態の解析。多くの大学・専門学校で美術解剖学関連の授業を担当し、楽しく分かりやすい講義・講演には定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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モリー
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☆よいこ
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