集英社インターナショナル<br> 若返るクラゲ 老いないネズミ 老化する人間

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集英社インターナショナル
若返るクラゲ 老いないネズミ 老化する人間

  • ISBN:9784797673548

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内容説明

老いて、死ぬ。それは必然なのだろうか? ベニクラゲは若返り、ハダカデバネズミには老化が見られない。では、人間は? なぜ老いるのか? 人間には自己治癒力があるというのに…。本書は、私たちが進化の過程でどうやって「老化を獲得」してきたのか、その「老化の役割」とは何かを最新の科学から読み解いていく。

目次

はじめに――本書の内容について
序章 幼い頃からの不安と妄想が、いまのわたしをつくるまで
第一章 あなたは車ではない――体に“ガタ”はこない
第二章 肉体の遍歴――老化のさまざま
第三章 拘束衣を着させられたダーウィン――現代の進化論を俯瞰する
第四章 老化の理論と理論の老化
第五章 老化が若かった頃――複製老化
第六章 老化がさらに若かった頃――アポトーシス
第七章 自然のバランス――人口のホメオスタシス
第八章 全員が一気に死ぬことがなくなる――黒の女王の策略
第九章 長生きをするには
第一〇章 老化の近未来
第一一章 明日の地球のために
訳者あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ポレ

11
老化は進化の過程で獲得した重要な生物学的機能とする論考は刺激的でおもしろい。ただし著者はかなり先鋭的な思想の持ち主であり、暴走気味に断定しているところがあるので、読者側のスキルが問われる本といえる。たとえばロッキートビバッタは、あまりに攻撃的で、あまりに多産だったため絶滅したと説明するが、急速な農地化により産卵場所の砂地が失われたとする説が一般的である。ロッキートビバッタが異常繁殖した理由を、常軌を逸した突然変異が、全く制御不能な怪物をつくりだしたのだろう、とするのも不可解だ。2019/01/01

りらこ

11
天文物理学者から転向した異色?の経歴の著者による、老化についての論。巷間に流布しているアンチエイジングの方法は全て間違い?抗酸化作用サプリはむしろ身体に悪影響?なんてこと!老化の多様性について、さまざまな生物について書かれているのを読むと、悩みが深くなるが、ではどうしたら1番良いのか?は、ネットギャリー 公開章のみでは解明できなかった。図書館でかりよう。発売されたら。2018/10/22

DEE

7
人間の老化はどのように進化してきたのか、という一見すると矛盾にも思えるような疑問に取り組んでいる。 動植物の中には若返るとも思える成長をとげる種もあれば、時間が経てば経つほど強く、そして生殖能力を高めていく種もいる。 にも関わらず、人間は老化という手段から何を得ることができ、何を失うのか。 そもそも答えはないのだけど、筆者なりの結論が出ている。 この本は結論に至るまでの過程が読みどころ。かなり分かりにくい文章ではあるが…。2018/12/19

ソーニャ

6
タイトルが面白そうなので読んだ。 健康、長生きのためのハウツー本ではない(そういう情報は9章にまとまっている)。ネオダーウィニズム的な個体選択を批判し、老化は身体のガタが積もっていくことではなく集団選択のために獲得し遺伝子にプログラムされたものであるという考え。なので満たされた栄養や環境を与えるだけでは老化のスイッチは止められない。 知らない考え方が刺激的で面白かった。前提知識として種の起源や利己的な遺伝子を読みたいと思う。最終章の種の存続の為の老化と長く生きたいという個人的な欲望の矛盾の話も面白かった。2018/12/12

takao

2
ふむ2023/07/09

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