抵抗の拠点から―朝日新聞「慰安婦報道」の核心

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抵抗の拠点から―朝日新聞「慰安婦報道」の核心

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062193436
  • NDC分類 070.21
  • Cコード C0095

出版社内容情報

リベラル派からの反撃! 「従軍慰安婦」記事を書いた元記者・植村隆氏や、若宮啓文氏、8月の検証記事当時の編集局長は何を語るか?■朝日バッシング=歴史修正主義と全面対決する。

緊急出版! 
慰安婦報道の「戦犯」と呼ばれた植村隆、市川速水、若宮啓文、本多勝一ら朝日関係者に徹底取材。報道の現場から問題の全真相をルポルタージュし、バッシングの背後にうごめく歴史修正主義をえぐり出す。
闘うジャーナリストが、右派の跳梁に抗する画期的な一冊!

■異様な「朝日バッシング」当事者たちの赤裸々な証言!

「反動の時代。ひとことでいえば、そういうことだろうね」――本多勝一(元・編集委員)
「僕はやっぱり虐げられた側というか、人権を侵害されている人たちの側から発信したいというのがあった」――植村隆(「従軍慰安婦」報道の火付け役と言われた元・記者)
「朝日が膝を屈したと僕は考えていない。魂を売ってしまったとかいうことでは決してない」――若宮啓文(元・主筆)
「最初は自分が左翼かと思って戦後補償問題をやりはじめたんだけど、やってみたら右翼だと思いました。日本がアジアのリーダーとして、立派な国であってほしいと思った」――市川速水(前・東京本社報道局長)
「だから朝日が変わるということは、戦前の歴史を考えると、とても大きな意味を持つ可能性がある」外岡秀俊(元・東京本社編集局長)

■第1章 朝日バッシングに異議あり!
 ・朝日問題はなぜ「歴史的な事件」なのか
 ・朝日バッシングの背景と本質
■第2章 歴史を破壊する者たちへ
 黒々とした歴史修正主義の蠢き/ 総転向状態に陥ったメディア
 やわな「良識」を超えて/ 『週刊現代』の「逆張り」
 脅迫に屈する大学、抗う大学/ 普通が特異になる異常な状態
 深代惇郎と『天人』/ 巨大誤報に頬被りするメディア
 朝日新体制はジャーナリズムの使命を果たせるか
■第3章 全真相 朝日新聞「慰安婦報道」
 【1】「売国奴」と呼ばれた記者の現在
 叩かれた者たちの声に耳を傾ける/植村隆氏との7時間の対話/なぜ慰安婦報道に関わることになったのか/元慰安婦を探して韓国へ/スクープという意識はまったくなかった/当時、慰安婦問題とどう向き合ったか/植村批判のすべてに答える/なぜキーセン学校の件に触れなかったのか/義母の存在は記事に影響したのか/差別を受けた人への共感が原点/「右翼が街宣車で行くぞ」/「人間のクズ」が横行する社会
 【2】朝日で「記者トップ」をきわめた男
 若宮啓文氏との対話/「反日記者」と呼ばれた元・主筆/もう一つの「慰安婦」検証記事/吉田清治証言と検証記事/朝日の体質とメディア内バッシング/特報部と「吉田調書」問題/なぜ「竹島コラム」を執筆したのか/偏狭なナショナリズムを超えて/安倍政権との対立/本多勝一氏と「朝日的なもの」/朝日は「反日」「左翼」なのか/真に「捏造」を繰り返すのは誰か
 【3】現役編集幹部は何を語るか
 前報道局長・市川速水氏の証言/なぜこのタイミングで「検証記事」を発表したか/池上コラム事件の真相/戦後補償問題と慰安婦報道にかかわるまで/元慰安婦たちの証言が明らかにしたもの/特ダネ「慰安所 軍関与示す資料」と宮澤訪韓/朝日のシステムの何が間違っていたのか/絶望と希望のはてに
■エピローグにかえて――外岡秀俊氏との対話
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青木 理[アオキ オサム]
著・文・その他

内容説明

緊急出版!慰安婦報道の「戦犯」と呼ばれた植村隆、市川速水、若宮啓文、本多勝一ら朝日関係者に徹底取材。報道の現場から問題の全真相をルポルタージュし、バッシングの背後にうごめく歴史修正主義をえぐり出す。闘うジャーナリストが、右派の跳梁に抗する画期的な一冊!

目次

第1章 朝日バッシングに異議あり!(朝日問題はなぜ「歴史的な事件」なのか;朝日バッシングの背景と本質)
第2章 歴史を破壊する者たちへ(黒々とした歴史修正主義の蠢き;総転向状態に陥ったメディア;やわな「良識」を超えて;『週刊現代』の「逆張り」;脅迫に屈する大学、抗う大学;普通が特異になる異常な状態;深代惇郎と『天人』;巨大誤報に頬被りするメディア;朝日新体制はジャーナリズムの使命を果たせるか)
第3章 全真相・朝日新聞「慰安婦報道」(「売国奴」と呼ばれた記者の現在;朝日で「記者トップ」をきわめた男;現役編集幹部は何を語るか)

著者等紹介

青木理[アオキオサム]
1966年長野県生まれ。共同通信入社後、成田支局、大阪社会部などを経て、東京社会部では公安担当。オウム真理教事件、阪神・淡路大震災をはじめ様々な事件・事故取材に携わる。2002年から四年間、ソウル特派員。06年退社し、フリーとなる。テレビ・ラジオなどのコメンテーターとしても活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

きいち

35
非常に穏当で、真っ当なルポ。慰安婦問題が、70年前の事実を問う歴史問題ではなく、現在進行中の、我々の感情をめぐる問題なのだということがよくわかる(その過程を収めた巻末付録は一級の資料だろう)。事実ではなく今の日本人の言動によって今の韓国人の自尊心が傷つけられる、今の韓国人の言動によって今の日本人の自尊心が傷けられる…ともにアクターは一部なのに、思惑をもって、あるいは善意で踊る者がいて、本来「冷却」が一番の感情問題に何度も熱が注がれる。◇朝日も、感情の問題を事実の問題と誤認していた、だから戦略に欠けたのだ。2015/03/27

おかむら

28
2014年、朝日新聞が過去の慰安婦報道の誤りを認め検証したことで火がついたバッシングの嵐。なぜ朝日新聞は一部の人々からこんなにも嫌われているのかを青木理が解説。読むべき所は第3章、売国奴だの捏造記者だの未だに言われてる植村隆へのインタビュー。 世間に流布してるイメージとは大分違う面が見えて来る。そして捏造といえば、吉田清治という人の慰安婦狩り告白本が嘘の始まりでしょう。なんのトクにもならない嘘をつき続けたのはなんでか、誰かこの人の 謎多き人生をルポルタージュして欲しいわ。2021/02/05

壱萬弐仟縁

28
問題を否定したがる人たちは、証言の食い違いを捉えてウソだというけど、一番肝心なところは、彼女たちが慰安婦だったかどうか(87頁)。ジャーナリストも色々で、権力者の代弁者や、役人と 政治家に影響力を及ぼすことを喜びとする者すらいるという(91頁~)。いや、社会の木鐸が原点。 匿名という壁の陰に隠れ、下劣、愚劣な書き込みを繰り返す人間に、言論や表現の自由という崇高 な権利で守られる権利はない(100頁)。 購読解約にならないような信頼ある記事をお願いしたい。 2015/06/01

matsu04

9
この問題では、いろいろな立場があって様々な議論のあることは承知の上でやはり、今や少数派かもしれないこちら側の論理にどうしても首肯してしまうのである。2015/03/18

Melody_Nelson

8
執拗な朝日バッシングにかなりの違和感を感じていたので、こういった本を待ち望んでいた。なんとなくスッキリ。 最初は、エリートである朝日への嫉妬心なのかな?男の嫉妬ってシャレにならないし、と単純に思っていたのだけど、もっと政治的なものもドロドロと…。 陰湿な嫌がらせみたいのが蔓延る中、こういった本を書くとは青木氏の気概を感じる(フランスでもCharlie事件のようなことがあるし)。 それにしても、朝日は朝日でハッキリしない、だらしない印象が拭えないのが残念。2015/03/16

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