信じられない「原価」買い物で世界を変えるための本〈1〉ケイタイ・パソコン

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  • サイズ A4判/ページ数 48p/高さ 29cm
  • 商品コード 9784062193306
  • NDC分類 K366
  • Cコード C8336

出版社内容情報

PCやスマホ、ゲーム機器の生産現場から国際流通まで写真資料や最新データを掲載。搾取(児童)労働ネット中毒など国際理解に役立つ

■この1冊で世界と自分のつながりがわかる!
身近な「食べもの」「おもちゃ」「テクノロジー」の裏側をのぞいてみよう!

 毎日の食べ物やおもちゃや携帯電話は、世界のどこの材料を使って、誰がつくって、誰が届けてくれているのでしょうか? 流通の仕組みが分かってくると、安くて豊富な商品が、過酷な労働環境をつくっていることを理解できるようになります。

 この本では、毎日安全な商品が届けられる流通の仕組みから、不当労働の事例や肥満といった社会問題まで幅広く、やさしく紹介しています。流通や国際理解の授業や宿題に役立ちます。

■信じられない「原価」ラインアップ
1 ケイタイ・パソコン
2 おもちゃ
3 食べ物

■シリーズの特色
貴重な写真資料や最新の図表を掲載!全ページカラーの豊富なビジュアルで具体的に理解できるよう工夫されています。

■1 ケイタイ・パソコン編の特色
「PCやスマホ、ゲーム」の流通やインターネットが10代に与えている影響に関する、豊富な写真資料や最新データを紹介し、ネット中毒など社会問題を掲載。グローバルな流通の仕組みや国際理解に役立ちます!

主なトピック

・ケイタイやパソコンの部品の原料は世界中で発掘されている
・開発途上国の子どもたちがケイタイやパソコンがつくっている?
・一台のパソコンをつくるのに、信じられないほど莫大な量の原料とエネルギーが必要
・賃金が低い子供を働かせることでコストを下げている
・IT業界では、今後ロボットが導入されて、仕事を失う人たちが増える?
・14歳で学校にも通わせてもらえず、一日15時間働くコンピューター・チルドレンとは?
・IT機器の工場で働く女性の権利は守られているか?
・出かせぎ労働者の保障はまったくない
・各国の電力事情
・IT機器の廃棄物で健康被害が起きている
・大学の授業料をオンラインゲームで稼ぐ若者
・IT業界の労働環境を改善しよう!という世界的な取り組み
・環境意識や、労働環境に意識が高い企業の商品を購入しよう

【著者紹介】
イギリス・ヨークシャーデールズ国立公園のそばにある町、イルクリー在住。教師・作家として活動するかたわら、ノンフィクションの執筆に関するワークショップもおこなう。現在はおもに映画の脚本や子ども向けのノンフィクションを執筆している。

目次

世界的なネットワーク
「サプライチェーン」とは?
IT機器の原料は?
スウェットショップ(搾取工場)
労働者をロボットに置きかえる
IT機器製造の犠牲になる人
働く女性の権利
出かせぎ労働者
電池の廃棄
電力消費量
捨てられるIT機器
IT機器中毒
圧力団体やNGO
責任の所在は?
大きな改善への小さな歩み

著者等紹介

コルソン,メアリー[コルソン,メアリー] [Colson,Mary]
イギリス・ヨークシャーデールズ国立公園のそばにある町、イルクリー在住。教師・作家として活動するかたわら、ノンフィクションの執筆に関するワークショップもおこなう。現在はおもに映画の脚本や子ども向けのノンフィクションを執筆している

稲葉茂勝[イナバシゲカツ]
1953年、東京都生まれ。大阪外国語大学及び東京外国語大学卒業。日本国際理解教育学会会員。長年にわたり編集者として書籍・雑誌の編集に携わり、まもなく1000冊になる。この間、自ら執筆・翻訳も多く手がけてきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

てんちゃん

25
知らないって恐ろしい。スマホやパソコンって最先端の物だから恵まれた環境でスマートに作られていて、労働者も高めの収入を貰っているのかと思っていました。現実には材料となる鉱物の採取や組み立ての工程で、劣悪な環境の中低賃金で児童までが生きるために低賃金で労働にあたっていたなんて。そして有害物質が流れ出すようなこれらの廃棄物を法整備の整わないような第三国に押し付け埋め立ててるなんて。せめて自分のスマホやパソコンは長く使い、しっかりリサイクルに出したい。こういう現実から目を背けちゃいけない。第二巻、三巻も読みたい。2018/11/10

yumiha

21
同居人を待つ間にたまたま開いた児童書だったのに、読みふけってしまった。高度消費社会に生きざるを得ない私の日々は、値上げや消費税に脅え、チラシで見つけた1円でも安いスーパーへ走る。でも、私に「安い」を供給してくれる側に、児童労働・長時間労働・低賃金(時給1ドル!とは)があるのだ、という当たり前の事実に今更ながら打ちのめされる。また、ケイタイ・パソコンの部品となる金属のいくつかは、その開発の過程でも、廃棄の過程でも、人体に有害な物質をまき散らしており、その中で労働する人がいることも、ショックだった。2015/08/22

けんとまん1007

15
シリーズ1冊目。安く手に入るのは、ありがたいというのは、本音としてある。ただ、以前からずっと思っていることは、安いということは、それなりの理由があるということ。フェアトレードの正反対。搾取労働・児童労働が、その背景にあるということは、かなりの確率だと思う。しかし、それを意識することは、ほとんどない。ITを生業ともしている身でありながら、一方で、いろいろ考えたりもする。人は、ますます、退化してきているのではないだろうかと。多くの人の犠牲の上に成り立っている部分があるのだ。2015/12/17

ののまる

9
中国の搾取工場が紹介されているが、これはどちらかというと国内問題ではかろうか、とも思うが。2020/01/12

マーチャ

1
この本って、先生が子どもたち中で話し合えるようになったら素敵だな~と強く感じた.クラスという狭い社会の中で気にくわないからいじめてみたり集団からはずしり、ほんとにちっちゃな世界でせせこましく育っている。この本をディベートなどの学びを通して、グローバルな視点に立って、正義のヒーローとして自分も活躍できるという誇りを持った日本人に育つのではないかなぁ。 せこい人間の恥ずかしさを知って、すがすがしくおおらかで尊敬される人間になる学びが生まれると思います。2019/10/17

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