時穴みみか

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  • サイズ B6判/ページ数 354p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062193252
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C8093

出版社内容情報

平成生まれの女の子が昭和49年の世界へ! 懐かしく面白いあの時代から美々加は現在に戻れるのか? タイムスリップ・ストーリー!小学六年生の美々加は、バツイチ独身のママ・菜摘と二人暮らし。最近は保健室の神田先生に宝塚のレビューの動画を見せてもらうのが楽しみだ。大好きなママに熊田剛という恋人ができてから、美々加は道草をして、わざと帰りを遅らせるようになった。十二歳の誕生日まであと5日という放課後、黒猫のあとをつけ、巨木の根元の空洞をくぐり抜けた美々加は、知らない家で目を覚ました。くみ取りトイレとダイアル式電話。見知らぬ家族に「さら」と呼ばれ、パニックになる美々加。わたしは「さら」じゃなくて「みみか」。いったいここはどこ? この人たちは誰?

0 プロローグ
第一章 みみかの時間
第二章 昭和の教室
第三章 さらみみ会
第四章 十二月の客
第五章 みみかの見たもの
第六章 生まれる日


藤野 千夜[フジノ チヤ]
著・文・その他

内容説明

小学六年生の美々加は、バツイチ独身のママ・菜摘と二人暮らし。大好きなママに熊田剛という恋人ができてから、美々加は道草をして、わざと帰りを遅らせるようになった。十二歳の誕生日まであと五日という放課後、黒猫のあとをつけ、巨木の根元の空洞をくぐり抜けた美々加は、知らない家で目を覚ました。くみ取りトイレとダイヤル式電話。見知らぬ家族に「さら」と呼ばれ、パニックになる美々加。平成生まれの女の子が、昭和49年にタイムスリップ!スプーン曲げにこっくりさん、タカラヅカの華麗な舞台…。キティちゃんも生まれていない懐かしく優しい「あの時代」で、美々加は何に出会ったのか?

著者等紹介

藤野千夜[フジノチヤ]
1962年福岡県生まれ。千葉大学教育学部卒業。95年「午後の時間割」で第14回海燕新人文学賞を受賞しデビュー。98年『おしゃべり怪談』で第20回野間文芸新人賞、2000年「夏の約束」で第122回芥川賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

らむり

55
平成から昭和にタイムスリップした美々加。藤野さんが個人的に昭和を懐かしんでるだけのお話かと流し読みしてたら、最後のカーテンコールが良かった‼︎美々加と小岩井家との関係は結局…??2015/04/25

クリママ

52
平成の小学6年生のみみかが、昭和49年にタイムスリップしての3年生のさらになる。昭和のころのあれこれは懐かしく、みみかちゃんは健気に頑張っているし、終章もよかったけれど、さらちゃんのことが… 角田光代さんの書評で知った芥川賞受賞作家の作品だが、ちょっと合わなかったかな。2021/02/15

ぶんこ

52
平成20年代に小学6年生のミミカちゃんが、昭和49年の小学4年生のサラちゃんになってしまう。本当の母親に会えなくなるのではとの不安は判るのですが、あまりにかたくなな性格に、このままでは将来、大丈夫かなと思ってしまいました。タイムスリップした先の家族全員が大らかで優しかったのが救いです。ママさんの大らかさ、お姉ちゃんの優しさにホッコリし、自分の付けた名前を、しつこく否定されたパパさんの切なさ。そして小学4年生の同級生さらミミ会の4人のあたたかさも素晴らしい。平成に戻れたミミカちゃん、少しは成長出来たかな。2015/04/20

よこたん

48
“ちょっぴりさみしくて振り返っても そこにはただ風が吹いているだけ” ラジオから流れるメロディと少しさびしげな声がただただ懐かしい。いつのことかと記憶にはなくても。平成から昭和49年へのタイムスリップ。何もかもが物珍しく、便利さに慣れた小学生の美々加には不便だったし、何よりも不安だったが、家族や友達の温かさに救われる。昭和の「さら」は「美々加」と入れ替わっていたのか、どこへ行ったのか、それとも元々存在していなかったのかは、分からないのだけど。ベルばら、コックリさん、「うーん、マンダム」懐かしかった!2020/12/05

風眠

45
ネットも携帯もまだ無くて、駅構内の小さな黒板の伝言板で連絡を取り合う。時々「○○LOVE」とか書かれてたり。テレビのチャンネルはガチャガチャ回すやつで、兄妹でチャンネル争いしたり、私も昭和生まれなので映像でパッと思い浮かべられる。私の昭和にはキティちゃんはもういた。こっくりさんの変化球「ハートさま」が流行った。リカちゃん人形で遊んだし、黒電話も家にあった。平成生まれの小6の美々加が、昭和49年にタイムスリップ。今ではクレームになることが普通にあった昭和。子どもには新鮮に、大人には懐かしく感じられる物語。2015/05/06

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