小旋風(つむじかぜ)の夢絃

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小旋風(つむじかぜ)の夢絃

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  • サイズ B6判/ページ数 288p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062193078
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

春秋末期。十五歳の小旋風は墳墓から発見した琴で大金を狙う。彼の野心は国をも巻き込んでいく―。第9回小説現代長編新人賞受賞作。

春秋末期の衛国。小柄な十五歳の少年・小旋風(しょうせんぷう)は、盗掘を生業とする養父に育てられた。あるとき彼は、墳墓の棺の中から華麗な琴を発見する。しかし直後、養父は落盤事故で死んでしまう。小旋風は琴を売ることで貧困から脱し、のし上がろうと考える。彼の野心はやがて、衛国全体を巻き込んでいく。小旋風は自分の唯一の武器である言葉だけを使って琴を売り、大金を手に入れることができるのか――。第9回小説現代長編新人賞受賞作。

【著者紹介】
1985年4月25日名古屋市生まれ。愛知県立大学外国語学部中国学科在学中より小説を書き始める。卒業後、工作機械メーカーに勤務するが、その後退職 。建築デザインを学びながら本格的に執筆を始め、第9回小説現代長編新人賞受賞に至る。

内容説明

春秋後期の衛国。小柄な十五歳の少年・小旋風は、盗掘を生業とする養父に育てられた。彼は盗掘の最中、生きているようにしか見えない、数百年前の少女の亡骸を発見する。彼女は伝説の楽器と思われる、華麗な琴とともにあった。その直後、落盤事故が―。小旋風は自分の唯一の武器である言葉を使って琴を売り、大金を手に入れようと決意する。第9回小説現代長編新人賞受賞作。

著者等紹介

小島環[コジマタマキ]
1985年4月25日名古屋市生まれ。愛知県立大学外国語学部中国学科在学中より小説を書き始める。卒業後、工作機械メーカーに勤務するが、その後退職。建築デザインを学びながら本格的に執筆を始め、『小旋風(つむじかぜ)の夢絃』で第9回小説現代長編新人賞を受賞しデビューに至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えも

25
舞台は中国、春秋時代。墓を荒らして古い琴を手に入れた貧しい少年、小旋風と碧眼の女性楽士、涓涓による冒険の日々▼小旋風の口の上手さと度胸、涓涓の神秘と芯の強さ、そして二人のピュアな魂と、琴を通じて共鳴する心。悠久の大国のスケール感と相まって、とても爽やかな風を感じたお薦めの良作です▼デビュー作とのこと。2作目が楽しみだなあ☆2015/01/26

星落秋風五丈原

21
安全運転のデビュー作。ああこれはこうなるだろうな、という予測を外れない展開。古代中国が舞台。2015/02/03

いちろく

17
舞台は、春秋時代の衛国。盗掘を生業とする主人公、小旋風が棺の中から琴を見つけた事から動き始める物語。琴を巡り、様々な人間の思惑が絡む展開は、歴史小説というよりも展開の早い人間ドラマであり、主人公の成長物語の印象が残る。 2015/02/28

うめ

16
題名と装丁に惹かれて手に取った。内容は軽いけれども読みやすい。古代中国の雰囲気が好きな人は好きだと思う。2018/02/19

みお

11
これは面白かった。盗掘者である養父の下で、死と隣り合わせの危険な仕事をさせられていた、小旋風。その養父の死をきっかけに、墓から盗み出した琴で一攫千金を企むが、思わぬ政治的な陰謀に巻き込まる。人との出会い、苦難を乗り越えていく中で、少年が成長していく物語。不幸な生い立ちの割に、明るく飄々とした小旋風は小気味良く、読んでいて楽しい。琴に惹かれて現れた天才的な奏者、涓涓。分かり合える存在がいるという幸せ。読後感も良かった。今後も期待したい作家さんとなりました。2015/02/01

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