出版社内容情報
メキシコを代表する建築家の邸まできたのは、かつてのビジネスパートナーの「目」になるためだった──小さな幸福を描いた小説集 咲子が訪れたのは、メキシコを代表する建築家、ルイス・バラガンの邸。かつてのビジネスパートナー、青柳君が見たがっていた建物。いっしょにいるつもりになって、一人でやって来たのだ。咲子が大手都市開発企業に勤めていたころ、とあるプロジェクトで、設計士の彼と出会った。その後二人とも独立して、都市開発建築事務所を共同で立ち上げたが、5年前に彼は鹿児島へ引っ越していった。彼はそのちょっと前に目を患っていた。久しぶりに会った彼の視力は失われようとしていた。青柳君の視力があるうちに、けど彼の代わりに、咲子はバラガン邸の中に足を踏み入れた。──『皿の上の孤独』を含む、六つの小さな幸福を描いた短編集。
最後の伝言 Save the Last Dance for Me
月夜のアボカド A Gift from Ester's Kitchen
無用の人
緑陰のマナ Manna in the Green Shadow
波打ち際のふたり A Day on the Spring Beach
皿の上の孤独 Barragan's Solitude
原田 マハ[ハラダ マハ]
著・文・その他
内容説明
家族と、恋人と、そして友だちと、きっと、つながっている。大好きな人と、食卓で向かい合って、おいしい食事をともにする―。単純で、かけがえのない、ささやかなこと。それこそが本当の幸福。何かを失くしたとき、旅とアート、その先で見つけた小さな幸せ。六つの物語。
著者等紹介
原田マハ[ハラダマハ]
1962年、東京都生まれ。関西学院大学文学部日本文学科、早稲田大学第二文学部美術史科卒業。伊藤忠商事、森美術館設立準備室、ニューヨーク近代美術館に勤務後、’02年にフリーのキュレーターとして独立。’03年にカルチャーライターとして執筆活動を開始し、’05年に『カフーを待ちわびて』で第1回日本ラブストーリー大賞を受賞。’12年『楽園のカンヴァス』で第25回山本周五郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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