出版社内容情報
強靱に育ったネット内虚構(アバター)に、ぼくらはどう相対するのか。高校生のころに父は死んだ。母とぼくを捨てて出奔し、
祖父の田畑を勝手に売り払った親父を、
憎まずにはいられなかった。
――あれから十数年、ぼくは安曇平市役所に就職し、
電算課電子文書係として働いている。
故人となった市民の、ネット内の化身人格(アバター)を消去することが主な業務だ。
ある日、ぼくの目の前に現れたのは、ネット内で育った親父の人工化身(アバター)だった。
あなたの息子じゃない
神の御子なんていない
だれの、息子でもない
神林 長平[カンバヤシ チョウヘイ]
著・文・その他
内容説明
高校生のころに、父が死んだ。祖父の田畑を勝手に売り払い、母とぼくを捨てて出奔した親父を、憎まずにはいられなかった。―あれから十数年。日本には、各家庭に一台、携帯型対空ミサイル(略称:オーデン改)が配備されている。安曇平市役所の電算課電子文書係で働くぼくの仕事は、故人となった市民の、ネット内の人工人格=アバターを消去することだ。しかしある日、ぼくの目の前に、死んだはずの親父の人工人格が現れた―。
著者等紹介
神林長平[カンバヤシチョウヘイ]
1953年、新潟県生まれ。79年、短編「狐と乱れ」で作家デビュー。『敵は海賊』“戦闘妖精・雪風”シリーズなどで数多くの星雲賞を受賞し、95年、『言壷』で第16回日本SF大賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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散文の詞
藤月はな(灯れ松明の火)
nabe
coco
かとめくん