呉越春秋 湖底の城〈5巻〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 259p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062191531
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

楚との戦いを目前に、伍子胥はある人物を呉王・闔廬に推挙する。その人物とは後に『孫子』で名を馳せる、孫武その人だった。楚との戦いに大勝した、公子光。楚王の死去をしった伍子胥は呉王・僚をうつ。また太子・諸樊との戦いにも勝った公子光は、呉王闔廬となり、その子・終累は太子となった。その後、子胥は闔廬の使者として延陵にいる季子の元を訪れる。季子は呉の外交を任されていたためだ。季子は斉へ使者を出すよう指示をし、子胥は季子の子・艾らを連れて向かう。子胥は斉で安嬰らと会い、呉が斉に敵対するつもりはないことを伝える。
子胥は楚との本格的な戦いに向けて、介根にいる孫武と、その元に預けた褒小羊を迎えにいく。その後、孫武は闔廬の臣下となった。
孫武の策により、次々と敵を懐柔していく闔廬。そしていよいよ、楚との本格的な戦いを眼前に控える――。

宮城谷 昌光[ミヤギタニ マサミツ]
著・文・その他

内容説明

楚、そして呉王僚を討ち、諸樊との戦いに勝利した公子光は、呉王闔廬に、その子の終〓(るい)は太子となった。子胥は闔廬の使者として、呉の外交を任されていた季子のもとへ向かう。子胥は季子の助言通り、斉の首都臨〓(し)で宰相の晏嬰たちと面会。呉が斉に敵対するつもりはないことを伝えた。来たるべき戦いに向け、介根にいる孫武らを迎えにいった子胥は、孫武の兵法書を闔廬に献呈した。その後、才知を試された孫武は媚びることなく王命を厳然と遂行し、闔廬の信を得て臣下となった。孫武の策により、次々と敵を懐柔していく闔廬。いよいよ、楚との本格的な戦いが眼前に迫る。

著者等紹介

宮城谷昌光[ミヤギタニマサミツ]
1945年愛知県蒲郡市生まれ。『天空の舟』で新田次郎文学賞、『夏姫春秋』で直木賞、『重耳』で芸術選奨文部大臣賞、『子産』で吉川英治文学賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件
評価

akky本棚

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

159
5巻は孫武の本格登場である。 「孫子の兵法」として 史上有名な英雄が、宮城谷昌光によって物語に甦る。 例の女兵隊訓練の風景が なぜか懐かしい。 迫り来る楚と呉の戦い、 そして伍子胥と孫武… 連戦連勝の呉が楚を 壊滅させ、伍子胥が復讐を 完遂するまで、もう少し… という巻だった。 2015/01/12

キジネコ

54
飄々とある晏嬰・静かなる人格者季子・人が人である原則を唱える孔丘(孔子)・稀代の兵法書「孫子」を著す孫武 時を越えて今尚生きる巨人達が歴史の舞台を歩きます。伍子胥・孫武を得た呉の国が大国楚を翻弄します。力こそ全て、衆は寡を凌駕するという戦の前提を覆す「勝つべくして勝つ」の実践兵法が勢力の構図を塗り替え始めます。しかし復讐の欲望に使嗾される個人と国家、恨みは妄執と知りつつ積み上げる小さな正義。平衡の揺らぎが徐々に大きくなっていく。恨みは恨みを産む。その連鎖は永遠の闇を引き寄せる。何処かで誰かが断ち切らねば。2019/09/14

コダマ@ようやっとる!

28
呉王僚との争いを制し、新たな呉王闔廬に遣えることになった伍子胥は仇である楚を打倒すべく挙兵する。そしてこの時代を大きく動かす人物である孫子こと孫武が表舞台に登場する。

星落秋風五丈原

18
武田信玄も幟に掲げた「疾きこと風の如し」で名高い“孫子の兵法”の成果が表れる。孫武を得てようやく伍子胥の倍返しへの足がかりができる。ただ伍子胥の場合は半沢と異なり本当に相手の命を奪うところまでが究極の目的のため恨みが恨みを生むのは必定。穏やかにこの物語を終わらせることができるのだろうか。宮城谷作品でも描かれた晏子と伍子胥が会う場面も。2014/10/07

中島直人

14
一気に読了。孫武の参加を得て、一気に呉の軍事力が強大化し、楚を圧倒していく。そして、いよいよ郢を攻める直前まで。ただ、一番印象に残ったのは、闔盧も孫武も伍子胥の復讐を助けてやろうとする侠気で努力しているという孫武の言葉。惜しむらくは前巻と間が空き過ぎて、登場人物に対する記憶と思い入れが薄まってしまっていること。完結したら一度読み直してみないと。2014/09/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8211220
  • ご注意事項

最近チェックした商品