夕張再生市長―課題先進地で見た「人口減少ニッポン」を生き抜くヒント

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夕張再生市長―課題先進地で見た「人口減少ニッポン」を生き抜くヒント

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  • サイズ B6判/ページ数 236p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062191401
  • NDC分類 318.215
  • Cコード C0095

出版社内容情報

人口減少社会の衝撃。未来への鍵は、財政再建団体・夕張市にあった。世界が注目する課題先進国日本の課題先進地で奮闘する若者の挑戦 2040年には、523の市町村の人口が1万人を割り、まちが消滅するという衝撃的な報告が話題になっています。人口減少ショックが日本を覆い、行政サービスの低下、経済規模の縮小、年金破綻、行きつく先は「地方消滅」「日本の消滅」だと喧伝されています。
 悲観論がかまびすしい中、<世界で類を見ない課題先進国・日本の課題先進地>で、まちの消滅と闘っている若者がいます。30歳で財政再生団体・夕張市の市長になった鈴木直道氏です。
 就任以来、財政破綻による巨額の借金返済、1万人を下回る人口、日本で最も高い高齢化率46.9%、全国最低の15歳以下の子供の数、過酷な自然環境……「ニッポンの未来」を先取りし、これ以上ないと言うくらいのハンデを背負った環境下で、コンパクトシティ化と住民参加型のまちづくりを推し進め、新しい夕張のカタチを見出そうと奮闘しています。
 その挑戦には世界が注目し、2013年には「世界経済フォーラム」からヤング・グローバル・リーダーズに選出されました。これから世界が直面する課題に真っ先に取り組んでいる若者だとして、その期待を一身に背負っているのです。
 CBMによるエネルギー問題解決、新公共交通DMVの導入、夕張メロンの海外輸出を実現、 若さとアイデアで前だけを向いて進む青年は、日本の未来を変える可能性を秘めています。すべての日本人必読の1冊です。

はじめに 夕張の未来は日本の未来、世界の未来
第一章 都庁から夕張へ
第二章 高齢化日本一のまちの日本一若い市長
第三章 自ら省みて直くんば、千万人といえども吾行かん
第四章 三〇歳市長、財政破綻に挑む
第五章 コンパクトシティ──適正規模のまちづくり
第六章 悪戦苦闘の三年半
第七章 見えてきた新たな可能性
再び、はじめに  人とまちに  は与えられた役割がある


鈴木 直道[スズキ ナオミチ]
著・文・その他

内容説明

人口減少、少子高齢、財政破綻は連鎖する。コンパクトシティ化、夕張メロン初の海外輸出、再生への挑戦が、「日本のモデル」となる!「地方消滅」、これから起きること、すべきこと!

目次

第1章 都庁から夕張へ
第2章 高齢化日本一のまちの日本一若い市長
第3章 自ら省みて直くんば、千万人といえども吾行かん
第4章 三〇歳市長、財政破綻に挑む
第5章 コンパクトシティ―適正規模のまちづくり
第6章 悪戦苦闘の三年半
第7章 見えてきた新たな可能性

著者等紹介

鈴木直道[スズキナオミチ]
1981年3月14日生まれ。埼玉県三郷市出身。1999年、東京都庁入庁。2004年、法政大学法学部法律学科卒業(都庁に勤めながら4年間で卒業)。2008年、夕張市へ派遣、2010年4月、東京都知事本局総務部より内閣府地域主権戦略室へ出向(同年、夕張市行政参与に就任)、2010年11月、夕張市市長選出馬の決意を固め東京都庁を退職。2011年4月、30歳1カ月(当時全国最年少)で夕張市長に就任。2013年3月、ダボス会議を開いている世界経済フォーラムが選ぶ2013年の「ヤング・グローバル・リーダーズ(YGL)」に選出(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

82
以前夕張市について書かれた本のことを思い出したのと、動画サイトで現在の夕張市の様子を見たのでこの本を読んでみた。東京都庁に勤めていた著者が出向し市長になりやがてこの市の財政再建プランの政策やいろいろな課題について取り組む様子が書かれている。私はその話よりもむしろ財政破綻し財政再建団体が日本でこれから増えることが心配になった。高齢化や少子化に伴い税収の減少、地域サービスの低下と税金の高額負担など、ハコモノの維持費他。今のうちから行政は最悪のことをシュミレーションし備えることが必要と感じた。図書館本2024/10/25

それいゆ

82
高倉健さんが亡くなられ、「幸福の黄色いハンカチ」のロケセットの家を臨時で公開することになったニュースが流れていました。黄色い紙に書いた部屋いっぱいのメッセージと赤いファミリアが今もそのままの姿で残されているのに感動しました。私の夕張は、炭鉱やメロンではなく、黄色いハンカチを揚げ出所してくる夫を待ち続けているあの映画のシーンです。鈴木市長を迎えた夕張市には未来を感じます。私の住む町も隣町も破綻寸前ですが、首長が変われば自治体のモチベーションは一挙に向上すると思います。そんな予感をこの本から感じ取りました。2014/11/25

きみたけ

77
面白かった。この人すごい人だなと思いました。著者は現在北海道知事の鈴木直道氏。それまでの東京都庁職員を辞職し、2011年4月当時最年少の30歳で夕張市長に就任。全国で唯一財政破綻した「財政再生団体・夕張市」の市長に敢えて裸一貫で挑戦し、コンパクトシティ化と住民参加型のまちづくりを推し進め、その取り組みには世界が注目するまでに至っている若きリーダーの奮闘物語。打開策として、次世代の新エネルギーCBM(炭層メタンガス)と夕張メロンの海外輸出・ふるさと納税が柱とのこと。こう言う人に政治を任せたいなと思いました。2025/03/21

mike

66
北海道知事鈴木直道さんが東京都職員時代に夕張に派遣され、その後市長として財政再建と地域再生に奮闘した話である。夕張の事は「極北クレイマー」を読んで初めて知った。炭鉱の町で栄えていたが国のエネルギー政策により人口減少、財政破綻をした自治体。鈴木さんは思ってた以上に負けん気が強くバイタリティに溢れた真っ直ぐな人だった。若さゆえあらゆる可能性にかけてチャレンジ。市民との対話と実行力でどん底から取り組んでいく姿勢には恐れ入った。彼のファンである私は今も遠い地から密かに応援しているのである。2022/12/31

なかしー

40
再読。様々な市長本をいろいろ読んで気付いたこと。①個々の地域によって強み(特産物や地理的特徴(広大な土地がある、都心にアクセスしやすい、自然豊か))や課題(少子高齢化、財源不足、)を持つ中で、強みとなる部分を強化して尖らせつつ、課題を解決するか?トップが人事権と予算権を決断し、議会の審議を経て、職員が実行する。その過程において「如何に」市民への説明責任(厳しい意見が出る中で)を果たしながら、勧めていくのかが?ポイントだと常々感じる。仕事もそこが1番大変だけど必要なことだと再認識した。2023/11/21

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