出版社内容情報
だらだら且ぶらぶらをモットーとする猫木に子供ができた。ダメ男が立ち向かう現実をユーモラス且ユニークな文体で描く感動作猫木豊、31歳。脳内で「365日毎日“だらだら且ぶらぶら”できる国の王」として暮らす、ダメ男。ある日、パートナーの宝田から妊娠を告げられ、“だらだら且ぶらぶら”に未練を残しつつ、現実の生活と向き合い始める。しかし出産後、こどもの先天的障害が判明し、宝田は動揺を隠せない。いっぽう猫木は、ダメ男のくせにそんな宝田への不満を隠せない――。二人は互いに見当違いの三くだり半をつきつけ合うのだった
本作は「命の誕生」を前に若い男女が直面する〈人生の苦難と歓び〉を描く感動作です。た・だ・し、本作は、いわゆるふつうの感動作ではありません。感傷からは遠い、思わず声を出して笑ってしまうユニーク且ユーモラスな文体こそが、読後の感動を引き出しているからです。とにかく面白い小説です。文学の世界に誕生した、この新しい才能に、ぜひご注目ください!
(※他に、「東京五輪」「西暦二〇一一」を収録。装丁/100%ORANGE)
LIFE
東京五輪
西暦二〇一一
松波 太郎[マツナミ タロウ]
著・文・その他
内容説明
猫木豊、31歳。脳内で「365日毎日“だらだら且ぶらぶら”できる国の王」として暮らす、ダメ男。ある日、パートナーの宝田から妊娠を告げられ、“だらだら且ぶらぶら”に未練を残しつつ、現実の生活と向き合い始める。しかし出産後、こどもの先天的障害が判明し、宝田は動揺を隠せない。いっぽう猫木は、ダメ男のくせにそんな宝田への不満を隠せない。二人は互いに見当違いの三くだり半をつきつけ合うのだった―。第150回芥川賞候補作。
著者等紹介
松波太郎[マツナミタロウ]
1982年埼玉県生まれ。一橋大学大学院言語社会研究科修士課程修了。2008年「廃車」で文學界新人賞を受賞。2009年「よもぎ学園高等学校蹴球部」で芥川賞候補(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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なゆ
PSV
そうたそ
kiyoboo
アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯