「死」を前に書く、ということ―「生」の日ばかり

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「死」を前に書く、ということ―「生」の日ばかり

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  • サイズ B6判/ページ数 330p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062188036
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

2013年に亡くなった秋山駿が遺した、最後の言葉。群像連載の絶筆までを収録した、著者渾身のライフワーク長篇エッセイ。

日々の暮らしの中で「生」の現実とのかかわりを通じて、人間存在の内奥を探り、ただ純粋に考えてきた言葉で綴られた、ライフワーク長編エッセイ。本書のタイトルにある『「生」の日ばかり』とは、「生」の器を傾けて、日に一滴、二滴の、生の雫を汲むことからつけたもの。日々の探求を綴ったノートのタイトルでもある。2010年10月31日から2013年2月15日の絶筆までを収録。巻末に富岡幸一郎氏による解説を付す。

【著者紹介】
1930年東京生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。文芸評論家。60年に評論「小林秀雄」で第3回群像新人文学賞受賞。90年に『人生の検証』で第1回伊藤整賞を、96年に『信長』で第49野間文芸賞と第50回毎日出版文化賞を、2003年に『神経と夢想 私の「罪と罰」』で和辻哲郎文化賞を受賞。著書『舗石の思想』『知られざる炎』『内部の人間の犯罪』(ともに講談社文芸文庫)、『歩行者の夢想』(學藝書林)、『内的な理由』(構想社)、『信長 秀吉 家康』(廣済堂出版)、『信長と日本人』(飛鳥新社)、『忠臣蔵』(新潮社)ほか。

内容説明

絶筆となった、ライフワーク長篇エッセイ。

著者等紹介

秋山駿[アキヤマシュン]
1930年東京都生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。文芸評論家。60年に、評論「小林秀雄」で第三回群像新人文学賞受賞。90年に『人生の検証』で第一回伊藤整文学賞受賞。96年、『信長』で第四九回野間文芸賞、第五〇回毎日出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

OHNO Hiroshi

4
私とは何か? をずっと考察し続けていらっしゃったんだなと思う。影響を受けた。これからいろんな、秋山駿の本を呼んで、勉強したいと思う。これが遺作。奥さんの病気もあり、大変な毎日であったろう。人、それぞれ生き方は違うが、それぞれに寄り添った生活だったろうと思う。2021/07/02

パスティル

4
私とは何か,どこから来てどこへ行くのか。著者の遺作の作品。ノートに記した日記を中心に構成。東日本大震災をつぶさに見て、感じたことを思いのままに書き記している。老老介護の大変さ,その思いや生活感がにじみ出ている。また中原中也が好きだったようで,その詩は何度も登場する。自分一人だけの言葉,生の日ばかりが印象に残った。2014/06/15

takao

1
ふむ2019/09/24

林克也

1
秋山さんが言っているのは、人が生きること、そして死ぬことにどんな意味があるのか、俺はこんなふうに考えて生きてきたけれど、あなたはどうなの?これ読んでどう思う?ということなのかなあ。 この本を、どの深度まで読むことができたのかはっきりしないが、印象深かったのは、死ぬ方法としての飢餓、宗教というものの現れ、戦争について、東日本大震災へのまなざし。もうすこし時間をおいて再読することにした。 2015/06/26

tatakuma

0
一人の人間“私”が生きるということを眺め、“私”の発見や“私”に写る社会や世間といった色々をこぼさないように、丁寧にすくい取ろうと挑んだ記録という印象を持ちました。2014/09/28

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