出版社内容情報
「ラ・プッツン・エル」と名乗り、マンション6階にとじこもって暮らす少女の心の軌跡。はたして「塔」の外へ出る日は来るの?「むかしむかし、あるところに、たいへん狂暴なお姫さまがおりました。プッツンしてキレると手がつけられなくなるので『ラ・プッツン・エル』と呼ばれていました。……」
自らを童話の「ラプンツェル」になぞらえて「ラ・プッツン・エル」と呼ぶ中学一年生の少女・高倉涼は、『魔王』と呼ぶ父親と激しく戦ったあと、両親、弟と離れ、マンション6階の部屋から一歩も外に出ずに、ひとりで暮らしている。童話のように自らの境遇と思いを語る「ラ・プッツン・エル」が、暴れたのには理由があった――。
双眼鏡を見つけ、外をながめるようになった涼は、ある日、マンションの前を通って通学する少年に目をとめ、ひそかに「ジャク」と名付けて、見守るようになった。少年は、涼と同じ中学二年生、世界が汚いものであふれていると感じ、学校へ行くのもつらい日々を送っていた。
あるできごとがきっかけとなり、少年は無人であるはずのマンション6階に、何者かが住んでいることをつきとめるが……。
名木田 恵子[ナギタ ケイコ]
著・文・その他
内容説明
少女は、親と闘ってマンションに引きこもり、自分を「ラ・プッツン・エル」と名づけた。双眼鏡で「少年」を見つけたとき、止まっていたなにかが動きはじめた―。
著者等紹介
名木田恵子[ナギタケイコ]
東京都生まれ。作家。児童書の作品のほか、水木杏子のペンネームで漫画の原作を数多く手がけた。『レネット金色の林檎』(金の星社/その後、講談社青い鳥文庫に収録)で2007年度日本児童文芸家協会賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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7petit