出版社内容情報
翻訳が待たれて久しかったウィトゲンシュタイン最晩年の遺稿集、ついに刊行!言語、心、知覚など死の直前まで続けられた珠玉の思索!言語、心、知覚、意味、数学など、ウィトゲンシュタインは、自らの終生を貫く哲学問題を、最後まで、どのように考え続けたのか。その深く、魅惑的な思考の肌ざわりを、最良の日本語で贈る圧巻の訳業!
「他人が痛みを感じている」ことは、果たして理解できるだろうか。もはや哲学史上の有名なテーマにまでなった「痛み」の問題。ウィトゲンシュタインの最後の思考とは? それでは、「他人が痛い振りをしている」ことは、理解できるだろうか?
ここには、すでに「他我問題」の深い陥穽がみえている。
あるいは、「ウサギ=アヒル頭」図。見方によっては、ウサギにもアヒルにも見える絵。では、「これはアヒルだ」と一瞬ひらめく現象とは、なんなのだろうか。ウィトゲンシュタインが「アスペクトの閃き」と表現するこの体験に関する考察から導かれる哲学とは?
さまざまに断片を積み重ねながら、思索を深めていく最晩年のウィトゲンシュタインを味わうため、詳細な訳注と用語解説を付して、読者をより深い理解へと誘う決定版!
まさに、珠玉の哲学が、ここにある!
第1巻
MS137?MS138
第2巻
MS169(1949年頃)
MS170(1949年頃)
MS171(1949年または50年)
MS173(1950年)
MS174(1950年)
MS176(1951年)
ルートウィヒ・ウィトゲンシュタイン[ルートウィヒ ウィトゲンシュタイン]
著・文・その他
古田 徹也[フルタ テツヤ]
翻訳
内容説明
ウィトゲンシュタイン最晩年の思考。待望の本邦初訳!他人が「痛みを感じている」ことと「痛い振りをしている」こと―言語、心、知覚、意味、数学など終生を貫くテーマが凝縮された注目の遺稿集!詳細な訳註と用語解説を付す。
目次
第1巻(MS137~MS138(一九四八~四九年))
第2巻(MS169(一九四九年頃)
MS170(一九四九年頃)
MS171(一九四九年または五〇年)
MS173(一九五〇年)
MS174(一九五〇年)
MS176(一九五一年))
著者等紹介
ウィトゲンシュタイン,ルートウィヒ[ウィトゲンシュタイン,ルートウィヒ] [Wittgenstein,Ludwig]
1889‐1951。オーストリアのウィーンに生まれる。1911年、ケンブリッジ大学トリニティ校にバートランド・ラッセルを訪ね、その哲学的才能を認められた。以来、彼の生涯は終生、哲学的思考に捧げられた。1914年、志願兵として第一次世界大戦に参加し、最前線の戦闘を経験。1922年、生前に出版された唯一の哲学書『論理哲学論考』を、ラッセルの序文を付して刊行。その後、小学校教師を経て、ケンブリッジ大学に復帰。1945年頃、後期の代表作となる『哲学探究』第一部の最終版を作成
古田徹也[フルタテツヤ]
1979年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。現在、新潟大学准教授。専攻は、哲学・倫理学。「言語」「心」「行為」を手がかりに研究を進める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やいっち
Amano Ryota
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